ポプ

ポプ（Pop）は、マヤ文明において20日が1月の18の月と不吉な5日（ウェヤブ）で合わせて1年365日の暦であったハアブ暦の最初の月の名称である。その初日は元旦であるとされ、あらゆる者たちにとって盛大な祭りの日であった。集落の者が皆で集まって、神々に対する祭儀を執り行った（ランダは、「偶像」と記している）。人々はこの日をもっとも厳かに祝うために、皿、碗、腰掛といった家事に使用するものから、衣服、偶像にかけてある掛布（マンティリャ）まで全てこの日に新調した。家の中は掃き清められ、ゴミや古道具類は集落の外のゴミ捨て場に捨てられた。捨てられたものについては、たとえ必要になることがあっても誰も手を触れることがなかった。