ペルシャ (ネコ)

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ペルシャPersian)は、ネコの品種の一つ。ペルシャ猫。16世紀後半イタリアに渡来[1]。 長毛種の代表的な品種で、古くからショーキャットとして認められる品種の一つである。

概要

長く密集した被毛、ずんぐりした体つき、短い足、離れた両目の幅広の顔といった特徴をもつ。横顔は額、鼻、あごが一直線に並び、起伏の少ない低い鼻(ピークフェイス)を有する。現在では極端に短くなりすぎた猫も多く、健康上の問題を引き起こすこともある。色とパターンは、ポイントを除くすべてが認められる。多発性嚢胞腎歯肉炎にかかりやすい、平均寿命は15-20歳。

歴史

はっきりとした起源は不明だが、16世紀にはすでにトルコのアンカラを経てイタリアへ渡った長毛種のネコがおり、このネコがペルシャ、あるいはターキッシュアンゴラの祖先であるターキーであると考えられている。1871年にイギリスで初めて開催されたキャットショーにおいてブラック、ブルー、ホワイトのペルシャが出頭されるなど、キャットショーにおける歴史は古く、また出頭数も非常に多い。 19世紀の終わりにイギリスからアメリカへと渡り、特徴的な容姿はブリーダーの注目を集め、議論を重ねつつ交配、改良が行われた結果、現在ではショーにおいて最も見かけられることの多い品種となるまで広く受け入れられるものとなった。

性格

非常に温和な性格で、わがままを言ったり、神経質になる事もあまりない。高い場所へ登ったり、大きな声で鳴くことも少なく、発情期のオスであっても声を上げないことすらあるほどである[2]

飼育

ペルシャは、その長く密集した被毛のため、自分でちゃんと毛づくろいすることが難しい。そのため、ほぼ毎日毛の手入れをしてやる必要がある。 また、ペルシャは、その特徴的なつぶれた鼻のため、鼻涙管が圧迫され、涙が出やすいことがある。こまめに目やにを取ってやること。目ヤニが固まって取りにくい時は、湿らせたティッシュなどで、優しく拭き取るとよい。

ギャラリー

脚注 

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  1. 新星出版社「世界の猫図鑑」
  2. 『日本と世界の猫のカタログ'96』 ISBN 4415040829 頁.76:『ペルシャ』

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