ブラザーフッド (映画)
テンプレート:Infobox Film テンプレート:Infobox 『ブラザーフッド』(原題:태극기 휘날리며、英題:Brotherhood)は、2004年の韓国映画。原題の直訳は「太極旗翻して」。
悲劇的な物語とリアルな戦場シーンが話題を呼び[1]、韓国でシルミドの持つ映画興行成績を塗り替えた。
物語
現代の韓国。戦場跡での遺骨発掘作業中に、「イ・ジンソク」という名前の入った万年筆が見つかる。調査団の問い合わせを受けたイ・ジンソクは、戦争中に思いをはせながら、発掘場所へと向かうのだった。
1950年の初夏、ソウルで、靴職人を目指す靴磨きのジンテと、学生のジンソク兄弟が暮らしていた。ジンテには婚約者ヨンシンがおり、彼らの母親は熱病のために言語障害になっていた。それでも彼らは貧しくとも日々の生活の中で幸せを得て暮らしていた。だが6月25日、ソウルに攻め込んだ朝鮮人民軍によって幸せは砕け散った。家族は列車に乗って南へ逃れようとする。しかし途中でジンソクが韓国軍に捕まり、それを助けようしたジンテも強制的に入隊させられて最前線に送り込まれる。ヨンシンは、ジンテの母と幼い弟達とともに、ソウルに取り残される。
ジンテは弟を除隊させるためには自分が英雄になるしかないと考え、いくつもの危険な戦場へ自ら志願して赴いていく。自ら危険を好むようにしか見えない兄の姿を、ジンソクは理解できずにいた。しかし、これは悲劇の始まりに過ぎなかった。
1950年12月、中国人民志願軍(抗美援朝志願軍)の参戦により、戦争終結という予測は崩れ去る。ふたたびソウルに戦火が迫る中、ジンテ・ジンソク兄弟は家族を救出するためにソウルに戻る。しかしヨンシンは、ジンテの母と弟達を守るため、やむなく北朝鮮側の労働奉仕に参加していたことから、反共自警団により射殺され(保導連盟事件)、それを止めようとしたジンテとジンソクも監禁される。
その後ジンテと彼の所属する部隊は中国軍に降伏する。降伏の直前にジンソクが人民軍の捕虜と一緒に処刑されたと誤解したジンテは、処刑の命令を出した上官を殺害する。
通りすがりの戦友に助けられて監禁場所を脱出していたジンソクは、野戦病院で、ジンテが朝鮮人民軍の旗部隊の隊長として活躍している事実を知らされる。ジンテの目を覚まさせるために最前線トゥミルリョン高地へ向かい、人民軍に投降するジンソク。
激戦のさなかに旗部隊が現れ、ジンソクは遂にジンテを見つける。しかし戦闘で興奮しているジンテは目の前の「韓国兵」がジンソクであることに気付かない。必死にジンテの目を覚まさせようとするジンソク、激戦の中で遂に目を覚ましたジンテはジンソクを退却させるとともに時間を稼ぐために機関銃を人民軍に向ける。ジンテの手には、ジンソクの万年筆が握られていた。
キャスト
日本語吹き替えはDVD版
- ジンテ:チャン・ドンゴン(張東健、森川智之)
- ジンソク:ウォンビン(鉄野正豊)
- ヨンシン:イ・ウンジュ(花村さやか)
- 北朝鮮人民軍大佐:チェ・ミンシク(古澤徹)
- ヨンマン:コン・ヒョンジン(小森創介)
- 青年団長:キム・スロ(小林正寛)
- 母親(吉野佳子)
- ヤン主事(多田野曜平)
- イム下士官(宮内敦士)
- ホ軍曹(水内清光)
- ヨンソク(飯泉征貴)
- 老ジンソク(稲垣隆史)
作品解説
元々の英語タイトルは「Taeguk-ki」であったが、外国人には読みづらいということで「Brotherhood」に改名された。韓国ではこの英語タイトルに対して賛否両論が繰り広げられたが、結局は「Brotherhood」と名づけられた。この英語タイトルが日本でそのままつけられた。
最後の戦闘シーンではエキストラ3000人が投入された。
公開・反響
アメリカでも公開され、在米韓国人や韓国系アメリカ人が観客の中心となり、興行収入100万ドル。その他、台湾、香港、ロシア、フランスなどで配給された。
日本ではユニバーサルピクチャーズによって配給された。韓流四天王のひとりとされるウォンビンが出演していることから、日本でのヒットが見込まれて興行権を約2億円で買いつけ、宣伝費7億円を費やし、300館規模で公開されたが、興行収入はわずかに15億円と全く振るわなかった。
脚注
外部リンク
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- テンプレート:Officialテンプレート:Ja icon - 閉鎖。(2007年2月24日時点のアーカイブ)
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