フュルト
フュルト(Fürth)はドイツ連邦共和国の都市。バイエルン州に属する。ドイツ初の鉄道の始発駅。戦後の西ドイツ首相ルートヴィヒ・エアハルトやアメリカ国務長官ヘンリー・キッシンジャーの出身地でもある。人口は約11万2千人(2005年)。
地勢・産業
レドニッツ川とペグニッツ川の合流点に位置し、昔より交通の要所として重要であった。約7キロほど南東にニュルンベルク、13キロ北にエアランゲンが位置している。
交通
1835年12月7日、ニュルンベルク・フュルト間にドイツ初の鉄道が敷設された。轟音を立てて進む蒸気機関車に対して恐怖を抱いた人々や、従来までの水運・車馬輸送の業者が反発を抱いたため、夜間は彼らの襲撃を避けるために馬車で牽引させたという。
スポーツ
SpVggグロイター・フュルト(SpVgg Greuther Fürth)が、フュルトを本拠地とするサッカークラブである。1997年にサッカー・ブンデスリーガ2部に昇格、さらに2012年に1部へ昇格したが、2013年2月現在は最下位である。
代表的な出身者
- 1897年、ルートヴィヒ・エアハルトがこの地で生まれた。戦後、コンラート・アデナウアー首相のもとで経済相を務め、「奇跡の復興」とも称される戦後復興の立役者となり、アデナウアーの引退後、自らが首相の地位についた。
- 1949年、フォルカー・ライヒェルト: ドイツの歴史学者
ユダヤ人とフュルト
フュルトは歴史的にユダヤ人と関係の深い都市である。たとえば、アレヴィ家はもとハルファン(חַלְפַן)と称し、先祖のエリー・アレヴィはこの町の出身だった。
また、1923年、ヘンリー・キッシンジャーがこの地で生まれている。彼もまたユダヤ系の家系であり、ナチス政権を逃れて1938年に渡米した。戦後、ニクソン大統領のもとで国務長官をつとめ、巧みな外交政策をとった。
改革派ユダヤ教ラビのカウフマン・コーラーや、作家ヤーコプ・ヴァッサーマンもフュルト出身である。
1999年には、ユダヤ博物館(Jüdisches Museum Franken, Fürth)が開館した。
姉妹都市
引用
外部リンク
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