フック (映画)

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テンプレート:Infobox Filmフック』(原題: Hook)は、1991年公開のアメリカ映画

40歳の大人になった永遠の子供、ピーターパンが、宿敵フック船長と再び闘うSFコメディファンタジーアクション作品。ヒット・メーカーとして有名なスティーヴン・スピルバーグ監督作品として話題になった。日本での公開は1992年6月。

解説

ピーターパンの作品が大好きで、映画化をかねてから熱望していたスティーヴン・スピルバーグが7000万ドルの制作費を投じて作ったファンタジーコメディー超大作。主演にロビン・ウィリアムズダスティン・ホフマンジュリア・ロバーツを迎え、若い頃のグウィネス・パルトローグレン・クローズ(フック船長に賭け事を責められる手下)が出演している等、出演陣も豪華で話題になった作品。DVD化もされ、現在もロビン・ウィリアムズ主演作品の中でも人気が高い。

ストーリー

40歳の弁護士であるピーター・バニング(ロビン・ウィリアムズ)は、アメリカの企業付きの弁護士で、猛烈な仕事人間であり、家族を省みずに仕事に熱中するあまり、家族から軽蔑されていた。そんな一家が妻の祖母・ウェンディのいるイギリスに里帰りした晩、子供達が何者かに誘拐されてしまう。誘拐犯が残した脅迫状には、フック船長(ダスティン・ホフマン)の名前が記してあった。

途方に暮れていたバニングに、祖母であるウェンディ(マギー・スミス)は、バニングこそがかつてのピーターパンであった事を告げる。しかし、かつての記憶を完全に無くし、自分がピーターパンであった事すらも忘れてしまったバニングは、すぐには信じようとしない。そんな時、突然妖精のティンカーベル(ジュリア・ロバーツ)が現れた。バニングはティンカーベルと共にさらわれた子供達を救う為に、半ば強引に連れ去られる形で再びネバー・ランドへと向かう。

ネバーランドに暮らすロストボーイ(迷子)達はピーターパンの帰還を聴いて喜ぶが、目の前に現れたよれよれの中年男がかつてのピーターパンであるとは信じられず、ロストボーイのリーダーである少年ルフィオも彼を断じて認めようとしなかった。しかし、彼に寄り添った1人のロストボーイの少年の言葉に、子供たちはバニングが本物のピーターパンであると信じるようになり、彼が再びピーターパンとなって空を飛べるよう、協力して特訓に精を出すのだった。

一方、バニングの子供であるジャックとマギーをさらったフック船長は、ろくに父親に顧みられることのなかったジャックの心情に漬け込み、自分が本当の父親だと吹き込んでジャックを懐柔してしまう。フック船長のカギ爪を盗むため、海賊たちのベースボール大会に忍び込んだバニングは、ジャックがフックを父親として慕っている状況を目撃し、奮起して空飛ぶ力を取り戻そうと決意して諦めずに空を飛ぼうとする。そのはずみで自分がかつて住んでいた家の中に転がり落ちたジャックは、部屋の中を見渡す内に、ついにピーターパンとしての記憶と空飛ぶ能力を取り戻す。

武装した子供達と共にフックの海賊船に乗り込んだバニングは、フック船長の相手をルフィオに任せ、子供たちをようやく保護する。一方、フック船長相手に奮戦していたルフィオは次第に追い詰められ、剣に胸を貫かれて絶命してしまう。子供達のためにその場を去ろうとするも、執念深く復讐を遂げようとするフック船長の言葉を聞いて決着をつけることを決意し、ついにバニングとフック船長の一騎打ちが始まった。卑怯な手段でバニングを追い詰めたフック船長だが、すんでの所で子供達がフック船長の嫌いな時計を一斉に取り出した。時計の音に苦しみながら慌てふためくフック船長に、巨大なワニのハリボテが倒れこんだ。そして、フック船長はワニの口に飲み込まれて消え去ってしまった。

全てが終わった後、別れの寂しさに沈むロストボーイたちを元気づけたバニングは、ロストボーイの1人、サッドバッドをピーターパンの後継者に指名し、ピーターパンの剣を託して家族の待つ現実世界へと帰っていくのだった。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
ピーター・パン(ピーター・バニング) ロビン・ウィリアムズ 樋浦勉
キャプテン・ジェイムズ・フック ダスティン・ホフマン 伊藤孝雄
ティンカーベル(ティンク) ジュリア・ロバーツ 土井美加
ミスター・スミースミー[1] ボブ・ホスキンス 内海賢二
グラニー・ウェンディ マギー・スミス 杉山とく子
モイラ・バニング[2] キャロライン・グッドール 小山茉美
ジャック・バニング[3] チャーリー・コースモ 大友大輔
マギー・バニング[4] アンバー・スコット 多田葵
ライザ ローレル・クローニン 片岡富枝
グッド警視 フィル・コリンズ 嶋俊介
トゥートルズ[5] アーサー・マレット 滝口順平
ヤング・ウェンディ グウィネス・パルトロー
ルフィオ ダンテ・バスコ
エース[6]
ポケット[7]
ドントアースク[8]
サッドバッド[9]
ガットレス グレン・クローズ
ピーター・パン(生後7日目の赤ちゃん)

スタッフ

興行収入

  • 北アメリカ:約1億1600万ドル[10]
  • 全世界:約3億ドル[10]

ゲーム

映画を原作としたアクションゲームエピックソニーレコードより発売される。

大人になり、飛ぶことを忘れたピーターパンのための練習モードが存在する。

それとは別に以下のゲームが存在する。

参考文献

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外部リンク


テンプレート:スティーヴン・スピルバーグ監督作品

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  1. 海賊の水夫長。終盤では彼に似た掃除係が登場している。
  2. ウェンディの孫にして、ピーター・バニング(ピーター・パン)の妻。
  3. ピーター・バニング(ピーター・パン)の息子。
  4. ピーター・バニング(ピーター・パン)の娘。
  5. 『トゥートゥルズ・ダーリング』として登場。終盤にて『ピーター・バニング(ピーター・パン)』からビー玉を渡された後、一緒に入っていた妖精の粉を全身にふりかけ空を飛んだ。
  6. ネバーランドに住む子供の一人で、シルクハットを被っていてる。
  7. ネバーランドに住む子供の一人。
  8. ネバーランドに住む子供の一人。
  9. ネバーランドに住む子供の一人で、自慢の技『人間ボール』で海賊達を吹っ飛ばした。
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