ビット
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ビット (bit, b) は、ほとんどのデジタルコンピュータが扱うデータの最小単位。英語の binary digit (2進数字)の略であり、2進数の1けたのこと。量子情報科学においては古典ビットと呼ばれる。
1ビットを用いて2通りの状態を表現できる(二元符号)。これらの2状態は一般に"0"、"1"と表記される。
情報理論における選択情報およびエントロピーの単位も「ビット」と呼んでいるが、これらの単位は「シャノン」とも呼ばれる(詳細は情報量を参照)。
省略記法として、小文字の b を使い、ビットを小文字のb、バイトを大文字のBと表記する。
語源
bit は、ジョン・テューキーが1947年1月9日のベル研究所のメモに“binary digit を縮めて bit とする”と書いているのが最初である[1](1936年にヴァネヴァー・ブッシュが、パンチカードに記録するものとして "bits of information" と書いている)。
ビットを情報量の単位として使ったのは、クロード・シャノンである。
エンディアン
テンプレート:See also バイトやワードといった単位におけるビット位置の定義はCPUによって異なる。右端(数値としての最小位、LSB)を第0ビットにしている流儀と、左端(数値としての最大位、MSB)を第0ビットにしている流儀の両方がある。現在は前者が多い。