パン (ドラゴンボール)
テンプレート:Pathnav テンプレート:Sidebar with collapsible lists テンプレート:Infobox animanga character パンは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』、およびそれを原作としたアニメ『ドラゴンボールZ』、『ドラゴンボールGT』に登場する架空の人物である。アニメ版の声優は皆口裕子。
初登場は原作では其之五百十八「そして10年後」、アニメは『ドラゴンボールZ』第289話「悟空おじいちゃん! 私がパンよ!!」。
人物像
孫悟飯とビーデルの長女。容姿、性格共に母親のビーデルに似ているが、目の色は悟飯と同じく黒。孫悟空、チチ、ミスター・サタンにとっては孫娘であり、サイヤ人と地球人のクオーター。一人称は、「私」。
格闘技においてはセンス・実力共に長けており、4歳の時点で天下一武道会に参加。本戦まで進出し、1回戦では猛血虎をあっさりと破っている。悟空いわく「今、うちで一番根性がある」。原作最終話後、どこまで勝ち進んだかは不明。アニメでは大会が中止になり、その後に叔父の孫悟天と戦い勝利している。また、孫家の女性の中では唯一天下一武道会の本戦で勝利をあげている[1]。
作中では描写が無いので、生まれたときの尻尾の有無は不明。祖父の悟空が心臓病で他界した世界では、悟飯がビーデルと出会うことなく死んでいったために誕生していない。
名前の由来は「パン」からであり、「ご飯(悟飯)」の子という理由によるもの[2]。
ドラゴンボールGT
悟空がウーブとの修行の旅で不在だった頃は、ボーイフレンド募集中にも関わらず、その強さに毎回相手が引いてしまい、いつもフラれており、パンをおしとやかだと思っていたポペルから誘われデートをしていたときも、武装した銀行強盗を一人で全員倒したパンを怖がって逃げ去られてしまった。また、たまにサタンが開いている道場に足を運んでは、憂さ晴らしに道場生をのしていた。舞空術と祖父譲りのかめはめ波を会得しており戦闘能力も高いが、作中で超サイヤ人に覚醒することは無かった。
許可無しに宇宙船に乗り込み、悟空、トランクスと共に究極のドラゴンボール集めの旅に出るはずだった孫悟天を置き去りにし、同乗した悟空とトランクスを驚かせた。常に背負っているリュックには初めて天下一武道会に出場した時に着た胴着とみんなで海水浴に行ったときの写真が入っており、これらが悟空を超サイヤ人4に覚醒させるきっかけとなるなど、仲間達を振り回しながらも、奥底では大切に思っている部分が垣間見える。また、旅の途中で出会ったロボット・ギルを当初は邪険にしていたが、灼熱の惑星ルーデゼにてアリジゴクモドキに食べられそうになった時、ギルに救われたことにより仲良くなる。また、地球に帰還した際、ベジータベビーに破壊された無残な姿のギルを目の当たりにした時は涙を流していた。両親や祖母、叔父がツフル人化し、あげくの果てには祖父の悟空やギルもベビーに殺されてしまう[3]という絶望的な状況下に一度は望みを失いかけるが、サタンやミスター・ブウの励ましで最後まで諦めない強さを身につけるなど戦いの中で成長していった。
作中で開催された天下一武道会では祖父であるミスター・サタンの後継者にされそうになるが、ダサい格好が嫌だという理由から仮病で試合を棄権した。邪悪龍編では、悟空と2人でドラゴンボール探しの旅に出る。悟空と一星龍の最終決戦を最後まで見届けた後、ベジータに祖父の形見である胴着をとっておくよう言われ胴着を回収して廃墟を去る。
100年後にあたるエイジ889年頃には110歳となっており、孫悟空と同姓同名の子孫である孫悟空Jr.の曾曾祖母となって一緒に暮らしながら悟空Jr.に修行をつけるなど元気に暮らしているが、一時は病に倒れる。またブルマに似た風貌のカプセルコーポレーション女社長や、その子供であるベジータJr.とは面識が無く、天下一武道会で初対面する。
原点回帰という作品の方向性が決まった際、悟空と共に宇宙へ旅立つメンバーとして初期のブルマにあたるキャラクターを一緒に旅させたいということから、初期ブルマを思わせるキャラクターとして選ばれ、悟空とサタンの孫という印象深い設定を活かそうという発想もあって、当初からメンバーとして、すんなり決定していた[4][5]。原作や『ドラゴンボールZ』の幼かった頃からは性格も変化しており、作中では14歳年上のトランクスを常に呼び捨てにしていたほか、我の強さや自己中心的な面などが強調されていたが、性格付けを考える際にもスタッフの中に少しブルマを意識したところがあって、気が強く並外れた行動力がある、あのような性格に固まっていった[4][5]。
行くなと言っても行ってしまうキャラであるためトラブルの元を作りやすく、ヒーローがヒロインを救う物語は子供にとっては安心感があるという理由から、11話でパンが人形にされるエピソードで、強いが敵にやられてしまい悟空に助けられるという、悟空をヒーローにするためのヒロインとして、パンが事件の発端を作り悟空が解決するという図式ができた。作中でパンが超サイヤ人にならなかったのは、その図式が崩れてしまうからである[6]。
声を担当した皆口は、母親のビーデルも演じているため界王役・ナレーターの八奈見乗児から「裕子ちゃんの1人2役が楽しみ」と言われ、悟空・悟飯・悟天の三役を演じている野沢雅子を見て「私もやらねば!」と気合を入れたという[7]。また、孫悟空jrが登場する未来の話で老婆になったパンを演じ分けた。
年表
パンの技
- 乙女バースト[10]
- 全身から放った気で周囲の敵を吹き飛ばす技。惑星M2にて大勢のマシンミュータントに取り囲まれた際に使用した。
ゲームでの登場
ゲームでの初登場はPlayStation用ソフト『ドラゴンボール FINAL BOUT』。
PlayStation 2ソフト『ドラゴンボールZ』シリーズでは、3作目の『ドラゴンボールZ3』にガイド役として登場。4作目にあたる『ドラゴンボールZ インフィニットワールド』から使用キャラクターとして登場。
PlayStation 2専用『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズでは続編の『Sparking!NEO』から登場。3作目の『Sparking!NEO』では悟空に代わりベビーを倒せるIfストーリーが存在する。グレートサイヤマンに変身した悟飯やビーデルと対戦すると、「ちょっと! 恥ずかしいからやめてよ!!」や「少しは歳のことも考えてよ」と発言するなど、グレートサイヤマンの服装をサタンの胴着と同様に嫌悪している。
補足
鳥山明原作の漫画『ネコマジンZ』に1コマだけゲスト出演しており、悟空と同じ亀仙流の胴着を着たウーブや叔父の孫悟天ら家族と共に、原作最終話より成長した姿で登場。
劇場版アニメ第18作『ドラゴンボールZ 神と神』では、まだ産まれる前で直接の登場はしないが、母であるビーデルの胎内から悟空の超サイヤ人ゴッド化に協力している。
孫家の家系図
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脚注
テンプレート:ドラゴンボール テンプレート:Asboxca:Llista de personatges de Bola de Drac#P en:List of Dragon Ball characters#Pan
pt:Anexo:Lista de personagens de Dragon Ball#Pan- ↑ 祖母にあたるチチは、第23回に『匿名希望』で参加し、本戦1回戦で孫悟空に敗退。母のビーデルも、第25回の本戦1回戦でスポポビッチに敗退している。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編〜魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、158頁。
- ↑ 悟空は後に生存が判明。ギルは後に修理される。
- ↑ 4.0 4.1 「DRAGON BALL Q 前川淳ストーリーQ&A」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、56-59頁。
- ↑ 5.0 5.1 「ウラ話Q&A編」『ドラゴンボールGTパーフェクトファイルVol.1』集英社、1997年5月19日、ISBN 4-83-421524-5、40-42頁。
- ↑ 「あのころのGT プロデューサー森下孝三インタビュー」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、44-49頁。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「天下一声優陣 其之二 ビーデル役 皆口裕子」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL」〜天下一伝説〜』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年7月2日、ISBN 4-08-873705-9、164-165頁。
- ↑ 8.0 8.1 渡辺彰則編「第1章 ドラゴンボール年代記 ネクストジェネレーション」『ドラゴンボール大全集 7巻』集英社、1996年2月25日、ISBN 4-08-782757-7、33頁。
- ↑ 「DRAGON BALL年代記」『鳥山明 The world of DRAGON BALL パンフレット』東映、6-9頁。
- ↑ PlayStation 2専用ソフト『ドラゴンボールZ インフィニットワールド』