バカロレア (フランス)

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フランスのバカロレア(baccalauréat)は、フランス大学などの高等教育機関に入学するための資格及びその国家試験のこと。1808年にナポレオン・ボナパルトによって導入され、2005年の時点では18歳に達したフランス国民の62%がバカロレアを取得している。なお、フランス以外の国のバカロレアに関しては、ここでは触れない。

概要

フランスではバカロレアを取得することによって原則としてどの大学にも入学することができる。大学の定員を超えた場合にはバカロレアの成績や居住地などに応じて、入学できる大学が決まる。

  • 一般バカロレア
  • 専門バカロレア
  • 工業バカロレア

の3種類がある。

一般バカロレアも科学系(scientifique、通称S)、人文系(littéraire、通称L)、経済・社会系(économique et sociale、通称ES)と分野別に分かれている。 3つのうち科学系が最も難しく、科学系卒業者は全ての分野の職業に就けるとされている。その結果、多くの若者は科学系進学を希望し、近年科学系の生徒数増加、そして経済・社会系の生徒数減少という現象が見られる。一方、人文系は弁護士やジャーナリストまたは作家などの将来図を持っている生徒が集まるとされている。2013年の一般バカロレアの合格率は、91.9%であった。

関連事項

外部リンク