バウンサー
『バウンサー』(The Bouncer)は2000年12月23日に発売されたPlayStation 2用のTVゲーム。株式会社スクウェア(現株式会社スクウェア・エニックス)とドリームファクトリーによる、シネマティックなロールプレイング・アクションゲーム。販売本数約22万本。
ハード性能を活かしたリアルな映像や、音声・字幕のバイリンガル性など、映画を意識したスタイルが特徴的。オーディオスタッフには、のちに『ファイナルファンタジーX-2』のBGMを手がけるコンポーザー2人を始め、『I love your smile』で日本においても有名な歌手・Shanice、下記豪華声優陣を擁する。ゲーム内操作方法は3D格闘ゲームのものと類似しており、最大4人による対戦プレイも可能。ACS(アクティブ・キャラクタ・システム)と呼ばれるマルチ・シナリオシステムを搭載。従来のRPGと同様、キャラクタのステータスはゲーム進捗にしたがって成長する。
一部のスポーツゲームを除き、スクウェア初の本格PS2用ソフトとして後の『ファイナルファンタジーX』を見据えた技術的な実験も兼ねて開発されており、ゲーム本編のボリュームがあまりに少ないこと等を批判されることもある。
内容
超巨大国企業「ミカド・グループ」。その本社ビルを望むドッグストリートの酒場「FATE」付きのバウンサー(用心棒)だったシオン・バルザード(Sion Barzahd)は、ある日ストリートで行き倒れている少女ドミニク・クロス(Dominique Cross)を匿う。
素性の知れないドミニクがFATEにも馴染んだ頃。ミカド・グループによる、衛星からのエネルギー転送システムが公表される。時を同じくして同社の特殊工作部隊がFATEを強襲、ドミニクが拉致されてしまう。
ドミニクを奪還すべくFATEをあとにしたシオン含む3人のバウンサー達は、それぞれの過去や運命と対峙しながら、クロス兄妹の因縁深い半生、ミカド・グループの真の目的を目の当たりにする。
声の出演
- シオン・バルザード(Sion Barzahd):櫻井孝宏/Paul Stephen
- ヴォルト・クルーガー(Volt Krueger):郷里大輔/Michael Gregory
- コウ・レイフォー(Kou Leifoh):中尾隆聖/Steven Blum
- ドミニク・クロス(Dominique Cross):柚木涼香/Bridget Hoffman
- ドゥラガン・C・ミカド(Dauragon・C・Mikado):若本規夫/Richard Cansino
- 無月(Mugetsu):上田祐司/R. Martin Klein
- エキドナ(Echidna):笹木綾子/Mary Elizabeth McGlynn
- 鳳 李雲(Wong Leung):川久保潔/Simon Prescott
- カルディア・オーキッド(Kaldea Orchid):高島雅羅/Anne Sherman
- リアン・コールドウェル(Leann Caldwell):佐藤麻子/Wendee Lee
- PD-4:九里美保/Wendee Lee
- 先代ミカド:島香裕/Michael Forest
- ニュースキャスター:一城みゆ希/Mimi Woods