ハウリング (映画)
テンプレート:Infobox Film 『ハウリング』(原題:The Howling)は、1981年、アメリカ合衆国の映画。狼男をモチーフに制作されたホラー映画。ビデオスルーを含めて2011年までに全8作が制作された。
ストーリー
女性ニュースキャスターのカレン(ディー・ウォレス)は、最近続発している猟奇殺人事件の犯人エディにポルノショップへと呼び出された。エディは彼女の目の前で得体の知れないものに姿を変えて襲い掛かってきたが、1発の銃弾に倒れる。
カレンは一命をとりとめたものの、精神疾患によって仕事も私生活も破綻してしまう。心療内科の勧めで、夫と共に"コロニー"と呼ばれる保養所へ療養に向かうが、その療養所がある地域は今も狼人間の伝説が残る場所であり、今回の事件の元凶でもあったのだ。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
カレン | ディー・ウォレス | 吉野佳子 |
クリス | デニス・デューガン | 神谷和夫 |
ビル | クリストファー・ストーン | 小林勝彦 |
テリー | ベリンダ・バラスキー | 高島雅羅 |
フランシス | ケヴィン・マッカーシー | 金内吉男 |
ワグナー | パトリック・マクニー | 細井重之 |
エディ | ロバート・ピカード | |
マーシャ | エリザベス・ブルックス |
その他、細井重之、千田光男、仲木隆司、石森達幸、東富士郎、杉田俊也、田中亮一、嶋俊介、峰恵研、前沢迪雄、納谷六朗、鵜飼るみ子、村松康雄、有馬瑞香、藤本譲、徳丸完、松熊信義、宮崎恵子
変身シーン
ホラーやSF雑誌の高名な編集者であったフォレスト・J・アッカーマンに見出され、雑誌「キャッスル・オブ・フランケンシュタイン」を経て、ロジャー・コーマン門下生として監督デビューしたジョー・ダンテ。この映画は、怒りにより狼に変身するという新たな解釈を加えた「新しい狼憑き物」で、ダンテの大出世作である。狼男への変身シーンは、当時まだ21歳だったスペシャル・メイクアップ・アーティスト、ロブ・ボッティンが担当した。彼はリック・ベイカーの弟子で、超売れっ子であるリックが、親友ジョン・ランディスの『狼男アメリカン』(1981年)の仕事を受けたために、こちらを弟子にまかせた形となった。
「5分前は人間だった。」のコピーの通り、じっくりと時間をかけた変身が最大の見せ場で、ボッティンは持てるテクニックの全てを用いてこの仕事に挑んだ。“怒りとともに顔が歪むカット”は役者のメイクと機械操作のダミーで、“筋肉が痙攣し胸が波打つカット”は風船を仕込んだメイクで表現。“顎がぐっと伸びるカット”は、師匠であるリックが油圧の機械仕掛けで行ったのに対し、予算のないボッティンは、狼のヘッドに自分の手を入れて直接アゴの部分を押し出した。「ワンカットで変身」という触れ込みはさすがに嘘であったが、かつてはオーバーラップ等で表現していた変身シーンを、スムーズかつ見事にやってのけた。
作品リスト
- ハウリング(The Howling)
- ハウリングII: 君の妹は狼女(Howling II: Your Sister Is a Werewolf)
- ハウリングIII(Howling III)
- ハウリングIV(Howling IV: The Original Nightmare)
- ハウリングV: 最後の復活(Howling V: The Rebirth)
- ハウリングVI: 突然変異体(Howling VI: The Freaks)
- ハウリングVII: 新月がやってくる(Howling: New Moon Rising, also known as Howling VII and Howling VII: Mystery Woman)
- 新・ハウリング(The Howling: Reborn)