ハインリヒ・グレーツ
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ハインリヒ・ヒルシュ・グレーツ(Heinrich Hirsch Graetz, 1817年10月31日 - 1891年9月7日)はユダヤ教徒の歴史家で、ドイツにおけるユダヤ学の代表的人物の一人。本名ツヴィ・ヒルシュ・グレーツ (Tzvi Hirsh Graetz)。
ポーゼン管区クシオンス(現ポーランドクションシュ・ヴィエルコポルスキ)生まれ。イェーナ大学にて博士号を所得する。1845年よりブレスラウ(現ヴロツワフ)のユダヤ正教学校で校長を務め、後には当地のユダヤ神学校で歴史を教えた。
主著「古代からのユダヤ人の歴史」(Geschichte der Juden von den ältesten Zeiten, 11巻、1853年 - 1874年)は各国語に翻訳され、ユダヤ史研究の権威書とされた。1869年にはブレスラウ大学(現ヴロツワフ大学)の名誉教授に、1888年にはスペイン王立科学アカデミーの名誉会員に任じられた。
西方ユダヤ人の代表的なユダヤ教運動の学者ではあったが、イディッシュ語に対しては「なかば動物的な言葉」などと嫌悪感を示し、偏見を持っていたようである。
息子レオ・グレーツ(Leo Graetz, 1856年 - 1941年)は物理学者で、1908年からミュンヘン大学教授であった。
この記述はパブリックドメインの百科事典『Jewish Encyclopedia』1901年-1906年版に基づいています。