ネコ亜目
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ネコ亜目(ネコあもく、Feliformia)は、哺乳類食肉目(ネコ目)の分類群である。ネコ型亜目ともいう。イヌ亜目と姉妹群をなし、ネコ科とそれに近い科からなる。
なお、かつて使われた分類群の裂脚亜目 Fissipedia をネコ亜目と呼ぶことがあったが、まったく別の分類群である。裂脚亜目は、鰭脚類以外の、食肉目の大部分を含み(したがって、ネコ亜目も含む)、側系統なので現在は正式な分類群ではない。
特徴
ネコ亜目をイヌ亜目から分ける特徴は、鼓胞 (auditory bullae) である。哺乳類は内耳に、内鼓室骨という多数の骨で囲まれた鼓胞という空間がある。
ネコ亜目では、鼓胞は(左右片側で)2つの小胞に分かれており、中隔 (septum) で区切られている。イヌ亜目にはそのような構造はない。
分類
現生6科、絶滅4科が含まれる。これらをいくつかの上科に分ける説もあるが、広く受け入れられている分類はまだない。
- キノボリジャコウネコ科 テンプレート:Interlang
- ジャコウネコ科 テンプレート:Interlang
- ネコ科 テンプレート:Interlang
- ハイエナ科 テンプレート:Interlang
- マダガスカルマングース科 テンプレート:Interlang
- マングース科 テンプレート:Interlang
- †ステノプレシクティス科 テンプレート:Interlang
- †ニムラウス科 テンプレート:Interlang
- †バルボウロフェリス科 テンプレート:Interlang
- †ペルクロクタ科 テンプレート:Interlang
系統
英語版ウィキペディアより。ジャコウネコ科からオビリンサン科が分けられている。
進化
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ネコ亜目の進化