ニョッキ
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トマトソースのニョッキ
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ホワイトアスパラガスのニョッキ
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削ったトリュフをのせたニョッキ
ニョッキ(テンプレート:Lang-it)は古代ローマの時代から作られてきた古い料理。団子状のパスタの一種で、ジャガイモと小麦粉との組合せで作られるイタリア料理である。なお、「ニョッキ」は複数形、「ニョッコ(テンプレート:It)」は単数形である。
語源
名称そのものは「塊」を意味し、(木の)節目を意味するゲルマン語派のテンプレート:仮リンクの「ノッカ」(knokka)から派生した、(指の)節目を意味する「ノッカ」(テンプレート:It)から来ている。理由はその形からと推測される。イタリアでは滋養のあるものや重い食べ物を木曜日に食べる習慣がある。ニョッキは結構腹に溜まる料理なので木曜日に食べることが多くなり、「木曜のニョッキ」(テンプレート:It)と呼ばれるようになった。
歴史
元々は現在のようにジャガイモやカボチャで作るものではなく、小麦粉を練って作っていた。ジャガイモのニョッキが作られるようになったのは、1800年代になりアメリカ大陸から伝来したジャガイモがイタリアで栽培されるようになってからである。
イタリアで作られているニョッキはジャガイモを利用したものが主流だが、ローマでは硬質小麦のひき割り粉で作る。他にもジャガイモの代わりにカボチャやパンを使ったもの、ホウレンソウとリコッタチーズを使ったものなど多数のバリエーションが存在する。
作り方の例
ニョッキの作り方は非常に簡単である。以下にレシピの一例を挙げる。
- 材料(4人分)
- ジャガイモを2つ。
- 1.5カップ前後の小麦粉(出来れば強力粉)。
- 手順
- ジャガイモを茹でてマッシュポテト状に潰す。これに小麦粉を混ぜ、耳たぶ程度の硬さにこねる。ジャガイモの大きさにより小麦粉の量は適宜加減をすること。
- 生地を太さ3cm程度の棒状に細長く伸ばし、1cm程度の長さに切る。
- 生地をフォークの背に乗せて親指でこすり付けるようにのばす。生地の表面にフォークの痕がギザギザにつき、裏面は指の形にくぼみが出来るのでソースと絡まりやすくなる。
- 沸騰した湯に入れ、浮かんで来たら茹であがり。茹であがりを冷水にさらして、ソースなどの用意ができたらもう一度軽く茹で、皿に取り分け、パスタソースと混ぜて食べる。トマトソースやペスト・ジェノヴェーゼと良く合う。