ニバウム・コッポラ・ワイナリー
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ニバウム・コッポラ・ワイナリー(Niebaum-Coppola Winery)は、カリフォルニア州ナパバレーにあるワインの製造所。
広大な敷地には、葡萄畑とワイン製造工場のほかに、ビジター用の施設が併設されている。この建物内には、ワインショップとテイスティングルーム以外に、映画に関する博物館が併設されている。映画が発明された当時のスプロケット・システムの実演やコッポラが監督した作品のストーリーボードやプロップ(タッカーの車体、ゴッドファーザーの机、ワン・フロム・ザ・ハートの巨大なカクテルグラス)などが展示されていた。
2010年、コッポラは、新たにワイナリーを取得し、そこをコッポラ・ワイナリーとした。ニバウム・コッポラ・ワイナリーにあった映画のプロップは新しいワイナリーに移動され、このワイナリーはルビコン・ワイナリーと名称変更され、扱うワインはルビコンをはじめ高級指向になった。それまで売られていた比較的安い価格帯のワインは、コッポラ・ワイナリーで販売されている。
歴史
- 1842年 Nybom氏(1873年にNiebaumと改名)がフィンランドのヘルシンキで生まれる。
- 1864年 Nybom氏がアラスカに移住する。
- 1887年 Inglenookにシャトーを建設。ワインの製造を始める。当時の名称は Inglenook Winery。
- 1914年 John Daniel, Jr.がワイナリーで仕事を始める。
- 1937年 John Daniel, Jr.がNiebaum婦人死去に伴いワイナリーを買収。
- 1969年 Heublein Inc.がワイナリーの共同体を買収。Inglenookのワイナリーも買収されることになる。
- 1970年 John Daniel, Jr.死去
- 1975年 フランシス・フォード・コッポラが住居を含むワイナリーを買収。名前を「ニバウム・コッポラ・ワイナリ」とする。
- 1978年 ニバウム・コッポラ・ワイナリとして初めてのワインを出荷。名前は「ルビコン」
- 1982年 ワインコンサルタントのAndrTchelistcheffを招聘。高級ワイン作りが本格化する。
- 1985年 ビンテージワイン「ルビコン」を発売。
- 1995年 コッポラは、残りのInglnookの敷地を買収。全体的に改装した。
- 1999年 Sofia Blancというスパークリングワインを発表。商品名は娘の名前からとった。
- 2002年 ニバウム・コッポラ・ワイナリの南側の土地を買収。そこをルビコンワイナリとした。
- 2010年 コッポラ・ワイナリーを別場所にオープンしたため、名称をルビコン・ワイナリーと変更する。
発売中のワイン
- ルビコン
- スカイウォーカー ランチ ワイン
- ダイヤモンドレーベル
- ディレクターズ リザーブ ワイン