パッサウ
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(ドライフリュッセシュタットから転送)
パッサウ(Passau)は、ドイツ南東部、バイエルン州の都市である。ミュンヘンから電車で2時間強、オーストリア、チェコとの国境に接する。ドナウ川(Donau)、イン川(Inn)、イルツ川(Ilz)の3つの河川がこの地で合流することから、「ドライフリュッセシュタット(Dreiflüssestadt:3河川の街)」の異名を取る。
総面積は69.72km²、人口は約50,000人。教会オルガンとしては世界最大のパイプオルガンを有する聖シュテファン大聖堂(Stephansdom)の所在地として知られる。また、アウクスブルクの和議へと至る流れを決定付けた、「パッサウ条約」の舞台でもある。17世紀後半に、2度にわたる大火災に見舞われ街は灰燼に帰したが、領主司教の働きかけによりバロック様式の街並みが形成された。
年表
- 739年 司教座設置
- 740年頃 ニーデルンブルク修道院(Kloster Niedernburg)竣工
- 1050年 聖ポール教会(Stadtpfarrkirche St.Paul)建設
- 1161年 皇帝フリードリヒ1世、ニーデルンベルク修道院を司教に寄贈
- 1217年 皇帝フリードリヒ2世の命により、パッサウ領主司教国となる
- 1219年 オーバーハウス要塞(Veste Oberhaus)建設
- 1552年 パッサウ条約締結
- 1662年 火災発生
- 1668年 聖シュテファン大聖堂建設
- 1676年 皇帝レオポルト1世、結婚式を開催
- 1680年 火災発生。
- 1690年 司教の楽長にゲオルク・ムッファト就任。1704年まで。
- 1705年 ムッファトの後任楽長にベネディクト・アントン・アウフシュナイター就任。
- 1803年 バイエルン選帝侯国に編入
- 1928年 カハレット・ドナウ水力発電所操業開始
- 1952年 「ヨーロッパ週間」芸術祭開催
- 1978年 パッサウ大学創立
- 1982年 ローマ美術館開館
- 1985年 パッサウ・ガラス博物館(Passauer Glasmuseum)開館
- 1989年 パッサウ市民祭開催
- 1990年 現代芸術美術館開館