トーキングドラム
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トーキングドラム(テンプレート:En)は、トーンとプロソディーを模倣して遠距離の通信を行なう、西アフリカの太鼓である。
構造
2つの高さの音が必要であるため、2個の太鼓や木製の打楽器を用いるか、音の高さの変えられる太鼓を用いる。現在の一般的なトーキングドラムは、後者である。
このトーキングドラムは、両面太鼓である。鼓面(ヘッド)が小さくて15cm内外である。それに比して胴は深く、40cm内外である。鼓面は胴にひもでくくりつけられている。このひもは両面に渡してある。このひもの締め具合で鼓面の張力が変わり、音の高さが変わる。
奏法
右利きの奏者の場合(左利きの場合は逆)、左の脇に抱えて、脇の締め方によってひもの締め具合を変化させる。右手にはL字形にまがり先が球状になったバチを持ち、これで叩く。左手も素手で叩き、両者を織り交ぜて演奏する。
別名
ウォロフ語、マンディンカ語、セレル語(いずれも主にセネガル)では、タマ (tama) という[1][2]。
アカン語(主にガーナ)ではドンド (dondo) という[2]。
ヨルバ語(主にナイジェリア)ドゥンドゥン (dundun) という[2]。