テレセントリック光学系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
'
物理学 |
---|
ウィキポータル 物理学 執筆依頼・加筆依頼 |
カテゴリ |
物理学 - (画像) |
ウィキプロジェクト 物理学 |
テレセントリック光学系 (―こうがくけい、Telecentric optical system) とは、レンズの片側において光軸と主光線が平行とみなせるような光学系である。
定義
テレセントリック光学系は、レンズの焦点に小さな絞りを置き、光軸と主光線が平行とみなせるようにした光学系である。テレセントリックレンズはテレセントリック光学系を実現するためのレンズで、通常の球面レンズとは異なり、絞りを通ってきた光が光軸と平行な点に結像するレンズである。
種類
テレセントリック光学系には物体側テレセントリック光学系、像側テレセントリック光学系および両側テレセントリック光学系がある。物体側テレセントリック光学系は物体側だけが光軸と主光線が平行な光学系であり、像側テレセントリック光学系は像側だけが光軸と主光線が平行な光学系である。両側テレセントリック光学系は物体側、像側のどちらもテレセントリック光学系となっているもので、通常複数のレンズによって実現される。
応用
テレセントリック光学系は主光線が光軸に平行であるために、この光学系で写真機を作ると倍率が一定の写真機となる。ただし、遠い場所を撮影する場合、結像する点からずれた点のぼけが大きくなる。