タンガニーカ
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タンガニーカ(Tanganyika)は、インド洋に面するアフリカ南東部にかつて存在した国家、および現在はタンザニア連合共和国の大陸部を指す地域名である。
概要
タンザニアはタンガニーカとザンジバルが合併し成立した連邦国家だが、タンガニーカはそのうちの大陸部を、ザンジバルは島嶼部を指す。タンガニーカにはタンガニーカ湖やビクトリア湖があり、海岸部は平野、内陸部は高原、北東部及び南西部は高山地帯となっており、北東部にはキリマンジャロ山がそびえる。タンガニーカ地域内最大の都市はダルエスサラーム。
歴史
ヨーロッパ人の侵略以前、この地域には伝統的な狩猟・農耕に基く部族社会が広がっており、小規模な王国がいくつも存在していた。沿岸部では、ザンジバルを支配していたアラブ人との交易も行われていた。しかし、19世紀後半に白人の支配を受けるようになり、ドイツ領東アフリカの一部となった。テンプレート:Main
独立
第一次世界大戦の後、ドイツ帝国の敗戦に伴ってイギリス領となり、引き続き白人の支配を受ける。その後、第二次世界大戦後の民族自決主義の高まりを受け、1961年にイギリス国王を元首に戴く英連邦王国の一国タンガニーカ(Dominion of Tanganyika)として独立した。
しかし、翌1962年に共和制へ移行し、タンガニーカ共和国となる。1964年にザンジバル人民共和国と合併、タンガニーカ・ザンジバル連合共和国が成立。その後国名を改め、タンザニア連合共和国となった。
政治
連合共和国の成立後もザンジバルには独自政府(ザンジバル革命政府)が維持され、内政自治権を行使しているのに対し、連合共和国の首都を抱えるタンガニーカでは独自政府は廃止された。現在、タンガニーカは連合共和国政府の直接統治下にある。