タッチ・フットボール
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タッチ・フットボールは、ラグビーやアメリカンフットボールで用いられるタックルを、ボール保持者の胴体に両手で触れる「タッチ」に置き換えた、より安全で、より性別/年齢/経験を問わずに競技できる 競技であるが、日本での発展経緯には二つの流れがある。
一つは、1946年米国進駐軍により紹介され、後の高等学校アメリカンフットボールへと発展した11人制によるタッチフットボールである。これは、ヘルメットやショルダーパッド等防具一式を装着し、攻撃側ボール保持者を止める手段として、タックルではなくタッチを用いていた。その経緯より、タッチフットボールという呼称で、主に旧制奈良中学(現奈良高等学校)や、大阪府立池田中学(現池田高等学校)、豊中中学(現豊中高等学校)で競技が行われていたものである。
また、もう一つの流れは、1990年慶応義塾大学環境情報学部の冨田勝教授によるものが考えられる。冨田は、自身のアメリカ留学時代の経験より、6人制タッチフットボールを、新しい大学女子競技スポーツの一環として日本に紹介した。
地域やルール等によって、「変種」が多数存在する。以下、一例として挙げる。
- タッチフットボール (アメリカンフットボール)(アメリカンフットボールから派生した。ここでは便宜上、この呼称を用いる)
- オージー・ルールズ・タッチフットボール(オーストラリアン・ルールズ・フットボールから派生)
- スーパータッチボール(ラグビーから派生。主に室内で行われる)
- タッチラグビー(同じくラグビーから派生。オーストラリア等では「タッチ・フッティ」等と呼ばれている。日本では「タッチラグビー」の呼称がより浸透しているので、別項目で記述する)