ぞろ目
ぞろ目(ぞろめ、揃目、ゾロ目とも表記される)とは、2個のサイコロを振った時に同じ数字(目)が出ること。転じて、2桁以上の数列が全て同じ数字で構成されていること。
ぞろ目の例
紙幣の番号などがこのぞろ目だと、コレクターにとっては価値が高いとされ、額面以上の値段で取引される。これに関して2004年、日本銀行券のデザインが変更された際、日本銀行の一部支店で職員による、ぞろ目番号の抜き取りが行われていたことが発覚した。また郵便局の消印が元号表記であるため、「平成22.2.22」といったぞろ目になる日に記念押印する場合がある。
電話番号や車のナンバープレートのぞろ目も珍重され、オークションの対象にもなっている。とくに中華系の社会では8が幸運を呼ぶ数字とされているために、8が連続した番号は場合によっては家一軒が買えるほどの額で取引されている。テレホンショッピングのような電話番号が重要な商売にあっても、1111など覚えやすい番号を含む電話番号を必要とするため、たまたまそのような番号になった家庭に番号買い取りの交渉をすることがある。日本ではナンバープレートのぞろ目は特定の数字が抽選の対象になる。
サイコロを用いるモノポリー、バックギャモン等のゲームにおいては、ぞろ目の場合、特殊なルールを用いる場合がある。
また、インターネット上では、ウェブページの訪問者数を計測するために使用されているカウンターの数が、10000などの数やぞろ目になることを「キリ番」(キリの良い番号の略)といい、幸運な数字として扱われることもある。サイトによっては、管理者に申請するとプレゼントがもらえることもある。
ニフティサーブのフォーラムの会議室(特に壁会議室)では、これらの番号を取る者のことを「外道」と呼び、その度合いの強さを測るソフトウェア(「外道ベンチ」)が存在した。
競馬、競輪において、同じ枠番号同士の馬が1着と2着を占めたとき、ぞろ目の枠連(枠番連勝)という。
特別なぞろ目
特別なぞろ目には、固有の呼び方がある。
- 11, 111:ピンゾロ。英語では snake eyes (蛇の目)という。
- 111…11:数学ではレピュニットといい、さまざまな性質が研究されている。2進数の 111…11 はメルセンヌ数と呼ばれる。
- 55:ダブルニッケル 米国の道路に於ける速度規制から。ニッケルは5セントニッケル硬貨。
- 五五:ごご。25の事。五五の祝いは25歳の厄年の祝いを指す。
- 666:獣の数字。新約聖書の「ヨハネ黙示録」第13章に由来。人々が貧富の別なくある印を右手か額につけることになり、これがなければ売買ができなくなるという。「その徽章は獸の名、もしくは其の名の數字なり、智慧は茲にあり、心ある者は獸の數字を算へよ、獸の數字は人の數字にして、その數字は六百六十六なり」またオーメンとも。ホラー映画『オーメン』にも悪魔の番号として登場する。この数は、0から666までをすべて累算するとその和が222111となり、0から666までのうち偶数だけを累算すると111222となる。
- 777:スリーセブン。幸運の数字とされ、スロットマシンでは最高の目として設定される。
- 九九:掛け算の総称。
類似の数
- ミラー番(回文数とも言う):12321 のように左右対称になっていること。
- 連番:1234,456789 のように数字がつながっていること。
数学的性質
2桁以上のぞろ目の自然数は累乗数ではない[1]。また、三角数であるものは 55、66、666 のみである[2][3] 。
脚注
- ↑ Yann Bugeaud, "On the Diophantine equation a(x^n-1)/(x-1)=y^q", Number theory (Turku, 1999), 19-24, de Gruyter, Berlin, 2001. ISBN 978-3110164817
- ↑ テンプレート:OEIS
- ↑ David W. Ballew and Ronald C. Weger, "Repdigit triangular numbers", Journal of Recreational Mathematics 8 (1975/76), no. 2, 96 - 98.