ゼロバンク
ゼロバンク(ZEROBANK)は、株式会社ゼロネットワークスが大垣共立銀行と提携して岐阜県・愛知県で展開するコンビニATM。
概要
コンビニエンスストアチェーンのサークルKサンクス全額出資の子会社であるゼロネットワークスによるATMサービスの一つで、岐阜県・愛知県の「サークルK」「サンクス」および一部のユニーグループ店舗(ピアゴ、ラフーズコア)に設置されている。かつては東京スター銀行・三重銀行とも提携して首都圏4都県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)および三重県でも展開していたが、前者は2012年12月末をもって、後者は2013年11月をもって提携を終了している[1][2]。
ゆうちょ銀行を除くすべての民間金融機関の預金払戻を原則無料(時間外手数料は別途)で扱うことを特色としており[注 1]、キャッチコピーにも『手数料ゼロ主義。』を掲げる。他のコンビニATMと異なり、ATMの稼働時間や(他行を含めた)時間外手数料の取り扱いが幹事銀行ごとに異なる(同じゼロバンクATMでも、土曜日午前中のように時間外手数料が発生するATMと発生しないATMがある)ことも特徴の一つ。ただし、顧客向け手数料のみを減免する(銀行向け手数料は別途徴収している)という営業方針は幹事行の競合金融機関との軋轢を生む結果となり、東京スター銀行管理のATMで三菱東京UFJ銀行キャッシュカードの利用が打ち切られる[注 2]、大垣共立銀行と地盤の重なる十六銀行のキャッシュカードの2012年7月末での利用停止がアナウンスされる[3](その後の交渉で利用停止は回避されている[4])などの事象が生じている。
東京スター銀行との提携期間満了に伴い、首都圏でのサービスは2012年夏以降順次終了し、ATMは同じゼロネットワークスが展開するBankTime(りそな銀行管理)に置き換えられた[5]。また三重銀行との提携期間満了に伴い、三重県内でのサービスも2013年9月以降順次終了し、2013年11月いっぱいまでに順次イーネットATM(百五銀行管理)へのリプレースが行われ、2013年6月24日以降に新規開店した拠点は、イーネットが最初から設置されている[6]。
なお、「ゼロバンク」の名称は、株式会社ゼロネットワークスの登録商標である。
沿革
- 2004年10月1日 - サークルKサンクスが100%出資の子会社「ゼロネットワークス」を設立。
- 2005年1月12日 - サークルKサンクスが大垣共立銀行と提携し、岐阜県・愛知県内のサークルK及びサンクス1,317店舗に「ゼロバンク」ブランドのATMを設置することを発表[7]。同年3月よりサービスを開始。
- 2005年9月5日 - サークルKサンクスが三重銀行との間で「ゼロバンク」設置に関する提携基本合意を発表[8]。
- 2006年2月28日 - サークルKサンクスが東京スター銀行との間で「ゼロバンク」設置に関する提携基本合意を発表[9]。
- 2006年5月26日 - 三重県四日市市内の2店舗においてサービスを開始[10]。
- 2006年7月19日 - 東京都内の3店舗においてサービスを開始[11]。
- 2012年2月2日 - 東京スター銀行との提携契約期間満了により、同年夏以降首都圏でのゼロバンクATMサービスを順次終了することを発表[5]。
- 2012年12月 - 東京スター銀行との提携契約満了、首都圏でのゼロバンクATMサービス終了[1]。
- 2013年4月4日 - 三重銀行との提携契約期間満了により、同年9月以降三重県でのゼロバンクATMサービスを順次終了することを発表[6]。6月24日[12]以降に開店する同県内のサークルKサンクスの店舗には開店時から百五銀行管理のイーネットATMを設置し、ゼロバンクATM設置店は9月以降11月までにイーネットATMへリプレース。
- 2013年11月30日 - 三重銀行との提携契約満了、三重県内でのゼロバンクATMサービス終了。
サービス内容
ゼロバンク公式サイトを参照のこと。
サービススキーム
ゼロバンクのサービススキームは、サークルKサンクスと沖電気工業のパートナーシップにより構築されている。
具体的には、サークルKサンクスと幹事銀行との間で業務提携を結ぶと、幹事銀行はATM管理をゼロネットワークスに委託、ゼロネットワークスはそれを沖電気工業の子会社である日本ビジネスオペレーションズに再委託する形となっている[8]。このこともあり、ゼロバンクの自動取引装置は、沖電気のCP21V(カスタマイズ仕様)が採用された。同機はイーネット・LANSやビューアルッテなどにおいて採用実績があり、ゼロバンク向け筐体の外板色は黒色である。2011年に、岐阜県・愛知県の店舗において、沖電気のCP21Xに置き換えられた。
東京スター銀行管理機は既に同行が西友やCGC加盟スーパー等に設置している店舗外ATMと同じ富士通フロンテック製の小型ATMが採用されていた。ICカードには対応していなった(TSBのICキャッシュカードの発行開始は、リプレース作業中の2012年10月1日)。なお、同行は富士通のソリューション(完全外部委託方式)によりATM運営を同社へ完全アウトソーシングしている。
関連項目
- BankTime - ゼロネットワークスが手がける別ブランドのコンビニATM。要手数料が基本。
脚注
出典
外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 【サ-クルKサンクス設置の当行ATMの営業終了について】 - 東京スター銀行公式サイト内2013年1月26日閲覧
- ↑ http://www.miebank.co.jp/news/pdf/news979.pdf 「ゼロバンク」ATMのサービス終了とイーネットとのATM利用提携について
- ↑ 十六銀、ゼロバンク利用停止 銀行間手数料の軽減交渉不調 - 岐阜新聞2012年6月1日
- ↑ ゼロバンクATMの利用継続について - 十六銀行・2012年7月11日
- ↑ 5.0 5.1 テンプレート:Cite pressrelease
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite pressrelease
- ↑ 8.0 8.1 テンプレート:Cite pressrelease
- ↑ テンプレート:Cite pressrelease
- ↑ テンプレート:Cite pressrelease
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- ↑ 同日、三重銀行はイーネットと提携を開始している。
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