セルビア・クロアチア語
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セルビア・クロアチア語(‐ご。セルボ・クロアチア語、クロアチア・セルビア語とも:Srpskohrvatski / Српскохрватски、スルプスコフルヴァツキ、Hrvatskosrpski / Хрватскосрпски、フルヴァツコスルプスキ)は、即ちセルビア人 (Srbi) やクロアチア人 (Hrvati) の言語。ユーゴスラビアでは憲法上の公用語と定められていた。セルビア・クロアチア以外にボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロなどでも話されている。
歴史・現状
ユーゴスラビアが分裂してからはセルビア語、クロアチア語、ボスニア語の三言語に政治的・社会的に分けられ、近年ではモンテネグロが独立したため、更にモンテネグロ語を分離しようとする運動もある。元来クロアチア語とボスニア語ではラテン文字、セルビア語ではキリル文字およびラテン文字が使われる。しかし、各言語の文法・発音・正書法の差は極めて小さく、同一言語として扱われていた。
特徴
セルビア・クロアチア語の苗字は指小辞-ić(イッチ)を付けることが多い。1998年6月21日に行われたフランスワールドカップのドイツ対ユーゴスラビアの試合では、スターティングメンバーのゴールキーパー以外全選手が-vić(ヴィッチ)だった。また、この試合でベンチに控えていたゴールキーパーも、苗字が-vićで終わる名前だった。
関係している言語
言語系統としては、インド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派、南スラヴ語に属する。単語や文法がロシア語、ブルガリア語など他のスラヴ系言語とよく似ている。
例
- 『私は本を読む』
- セルビア・クロアチア語
- Ja čitam knjigu.(ラテン文字表記、クロアチア語)
- Ја читам књигу. (Ja chitam knjigu.)(キリル文字表記、セルビア語)
- ロシア語
- Я читаю книгу. (Ja chitaju knigu.)
- 『あなたは何を読んでいるか?』
- セルビア・クロアチア語
- Što vi čitate?(ラテン文字表記、クロアチア語)
- Шта ви читате? (Shta vi chitate?)(キリル文字表記、セルビア語)
- ロシア語
- Что вы читаете? (Shto vy chitajetje?)