セルビア・クロアチア語

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セルビア・クロアチア語(‐ご。セルボ・クロアチア語、クロアチア・セルビア語とも:Srpskohrvatski / Српскохрватски、スルプスコフルヴァツキ、Hrvatskosrpski / Хрватскосрпски、フルヴァツコスルプスキ)は、即ちセルビア人 (Srbi) やクロアチア人 (Hrvati) の言語ユーゴスラビアでは憲法上の公用語と定められていた。セルビアクロアチア以外にボスニア・ヘルツェゴビナモンテネグロなどでも話されている。

歴史・現状

ユーゴスラビアが分裂してからはセルビア語クロアチア語ボスニア語の三言語に政治的・社会的に分けられ、近年ではモンテネグロが独立したため、更にモンテネグロ語を分離しようとする運動もある。元来クロアチア語とボスニア語ではラテン文字、セルビア語ではキリル文字およびラテン文字が使われる。しかし、各言語の文法・発音・正書法の差は極めて小さく、同一言語として扱われていた。

ファイル:Serbo croatian language2005.png
セルビア・クロアチア語を常用する地域(2005年)

特徴

セルビア・クロアチア語の苗字は指小辞-ić(イッチ)を付けることが多い。1998年6月21日に行われたフランスワールドカップのドイツ対ユーゴスラビアの試合では、スターティングメンバーのゴールキーパー以外全選手が-vić(ヴィッチ)だった。また、この試合でベンチに控えていたゴールキーパーも、苗字が-vićで終わる名前だった。

関係している言語

言語系統としては、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派南スラヴ語に属する。単語や文法がロシア語ブルガリア語など他のスラヴ系言語とよく似ている。

  1. 『私は本を読む』
    セルビア・クロアチア語
    Ja čitam knjigu.(ラテン文字表記、クロアチア語)
    Ја читам књигу. (Ja chitam knjigu.)(キリル文字表記、セルビア語)
    ロシア語
    Я читаю книгу. (Ja chitaju knigu.)
  2. 『あなたは何を読んでいるか?』
    セルビア・クロアチア語
    Što vi čitate?(ラテン文字表記、クロアチア語)
    Шта ви читате? (Shta vi chitate?)(キリル文字表記、セルビア語)
    ロシア語
    Что вы читаете? (Shto vy chitajetje?)

関連項目

外部リンク

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