スズキ・GS125E
テンプレート:Infobox オートバイのスペック表 スズキ・GS125E(ジーエスひゃくにじゅうごイー)とは、スズキが製造発売したオートバイである。通称小刀(コガタナ)と呼ばれた。
特徴
GS125Eは1982年夏にGN125Eの兄弟車として発売された。クセの無い素直な操縦性と優れた経済性、取り回しの良さを持つ。最大容量12Lの大型燃料タンクは低燃費とあいまって長距離走行も可能にする。自然なライディングポジションで疲れも少ない。
主要装備
エンジンは2球形燃焼室を持つスズキS.T.D.C.C.方式。点火装置はフルトランジスタ(スズキP.E.I.点火方式)を採用。メーターボックスにはスズキ独自のギヤポジションインジケーター(使用中のギヤの段数を示す装置)、フロントフォークにはアンチノーズダイブ機構(ANDF、制動時にフロントフォークの沈み込みを抑制する装置)が装備されていた。また当時解禁になったばかりのビキニカウルも標準装備されていた。
車種の経過
- GS125E(1982年8月-)、初代カタナ。ボディカラーはシルバーとワインレッドの2種。
- GS125E-2(1985年2月-)、ボディカラーを白に変更。ヘッドライトをハロゲン球に変更。
- GS125EJ(1988年3月-)、エアクリーナー及びマフラーの形状変更。キャブレターをVM型からCV型に変更。
- GS125EK(1989年1月-)、フロントブレーキスイッチをマイクロスイッチに変更。
- GS125EM(1990年8月-)、電気回路の変更。ストライプテープの追加。SUZUKIのロゴマークが水平になる。
- GS125ESR(1994年5月-)、最終型。ボディカラー及びエンジンを黒色に変更。常時点灯式ヘッドライト、プッシュキャンセル式ウインカー、抵抗入り点火プラグその他小変更。
追記
このモデルは発売当初、カタナの商品名が付けられていた。それは前年の1981年、ドイツ人デザイナーのハンス・ムート氏がデザインを手がけたGS650Gのスタイルの流れを汲んだものからと思われる。やはり同時期に発売されたGSX400E、GSX250Eもカタナの商品名が付けられ同様のデザインを踏襲していた。
先に発売されたGN125Eが和製アメリカンモデルといったデザインに対してGS125Eはヨーロピアンスポーツといった位置づけで販売され、ビキニカウルやアンチノーズダイブなどが装着されGN125Eとの差別感を出していた。また、前述のカタナシリーズの最小排気量車でもあった。 他の排気量のカタナシリーズの製造中止に伴い本車もカタナの名称が外されるがそのまま販売は継続された。