ジェス・ウィラード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェス・ウィラード("The Pottawatomie Giant" Jess Willard, 1881年12月29日 - 1968年12月15日)は、プロボクサー。アメリカ合衆国のカンザス州ポットタワトミー出身。
身長2メートルの巨漢。29歳でボクシングを始める。黒人初の世界ヘビー級王者ジャック・ジョンソンからタイトルを奪ったことで、一躍全米のヒーローとなる。しかし、それによって慢心が生まれ、翌1916年3月のフランク・モランとの初防衛戦では無判定、そして1919年、新鋭のジャック・デンプシーを迎えての2度目の防衛戦はオハイオ州のトレドで行われ、デンプシーのパンチにめった打ちにされた末、3ラウンドに倒される。この試合は「トレドの惨劇」と名付けられ、近代ボクシング史上最も凄惨な試合とされる。
来歴
- 1911年 プロデビュー。
- 1915年4月5日 ジャック・ジョンソンを26ラウンドKOで倒し、世界ヘビー級タイトルを獲得。1度防衛。
- 1919年 ジャック・デンプシーに3ラウンドKO負けし、タイトルを失う。(トレドの惨劇)
- 1926年 引退。
戦績
- プロボクシング:36戦24勝21KO7敗1分4無判定