シゾフィラン
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テンプレート:Chembox シゾフィラン(sizofiran, schizophyllan)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。スエヒロタケが産出する多糖類である。D-グルコースが主にβ1→3結合(β1,3-グルカン)、まれにβ1→6結合で連結した構造をしている[1]。これによって、とても強固な三重螺旋構造を形成している[1]。商品名はソニフィラン(SONIFILAN)。放射線療法と併用し、筋肉注射で用いる。
構造
水中では3重螺旋構造をとるが、ジメチルスルホキシド中やpH 13以上のアルカリ溶液中ではランダム構造となる。
効能・効果
子宮頸癌における放射線療法の直接効果の増強。
副作用
重大な副作用としてショック。他に注射局所の疼痛・腫張・発赤等、発熱など。