カナダガン
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カナダガン (加奈陀雁、学名:Branta canadensis)は、北アメリカのカナダとアメリカ合衆国北部に生息する黒や茶色の頭と茶色の羽を持つガン。まれに日本に渡来する。
シジュウカラガン、カナダガモともいう。
形態
オスは、約6.5Kgでメスは約5.5Kg。
亜種シジュウカラガンの体長は約67cm。
生態
巣は、殆どの場合水の近くにある。オスとメスでは鳴き声が違う。
分布
北米では現在ではありふれた鳥である。民家近くの水辺でも、群れで草を食べているのをよく見かける。
かつては北米の繁殖地へのキツネの人為的増殖により壊滅的打撃をうけ、個体数が激減した。その後、人工繁殖等やキツネ駆逐等の継続的な種の保存努力により、今日の羽数が回復した。絶滅危惧種の人為的回復の事例のひとつとされる。
日本も含めた東アジアへの越冬個体群は消滅した可能性が高い。 日本では昭和初期までは、宮城県仙台市付近に亜種シジュウカラガンの一大越冬地があったが、現在は数少ない旅鳥として、全国で数羽程度しか渡来しない。宮城県の伊豆沼ではマガンの群れに混じってごく少数が定期的に渡来している。山梨県で繁殖している本種は、シジュウカラガンとは別亜種で、飼育されていたものが半野生化したものである。日本ではオオカナダガン(Branta canadensis moffiti)と見られる亜種が外来生物法で要注意外来生物に指定されている[1]。
亜種
- ヒメシジュウカラガン Branta canadensis minima Cackling Canada Goose
- コシジュウカラガン Branta canadensis asiatica Bering Island Canada Goose
- シジュウカラガン Branta canadensis leucopareia Aleutian Canada Goose
- ナイチカナダガン Branta canadensis interior Todd's Canada Goose
- コカナダガン Branta canadensis hutchinsii Richardson's Canada Goose
- カナダガン Branta canadensis canadensis Atlantic Canada Goose
- チュウショウカナダガン Branta canadensis taverneri Taverner's Canada Goose
- チュウカナダガン Branta canadensis parvipes Lesser Canada Goose
- クロカナダガン Branta canadensis occidentalis Dusky Canada Goose
- オオクロカナダガン Branta canadensis fulva Vancouver Canada Goose
- オオカナダガン Branta canadensis moffitti Moffitt's Canada Goose
- オニカナダガン Branta canadensis maxima Giant Canada Goose
日本では次の2亜種の記録がある。
シジュウカラガン:アリューシャン列島で繁殖し、カリフォルニアで越冬する。
ヒメシジュウカラガン:アラスカ西部で繁殖し、カリフォルニアからメキシコで越冬する。
Sibley分類体系上の位置
保全状態評価
- カナダガン Branta canadensis
- 亜種 シジュウカラガン Branta canadensis leucopareia
- 1935年頃までは定期的に渡来する個体群があったが現在では消滅。
- 国内希少野生動植物種(種の保存法) - 1993年
ギャラリー
- XN Branta canadensis 30.jpg
1
- Canadian geese and goslings in GGP.jpg
2
参考文献
- Steve Madge & Hilary Burn、WATERFOWL An identification guide to the ducks,geese and swans of the world、HOUGHTON MIFFLIN COMPANY、1988年
脚注
関連項目
- 日本の野鳥一覧
- USエアウェイズ1549便不時着水事故 この鳥が機体エンジンに吸い込まれ、この事故の発端となるバードストライクを発生させた。テンプレート:Bird-stub
- ↑ オオカナダガン 国立環境研究所 侵入生物DB
- ↑ テンプレート:Birdlife
- ↑ テンプレート:JIBIS