サンドクローラー

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テンプレート:出典の明記 サンドクローラー(Sandcrawler)とは、映画スター・ウォーズ・シリーズ』に登場する、架空の乗り物である。

概要

直訳すると「砂漠の芋虫」となる、巨大で奇妙な名前の乗り物は、元来惑星開拓用に開発された、鉱物資源発掘に用いられる移動基地の遺跡である。スター・ウォーズ・シリーズでは、同惑星先住生物でスクラップ回収を生業とするジャワズと不可分の関係にある。

サンドクローラーは巨大なキャタピラで移動するが、その動力は核融合エンジンからの熱による蒸気エンジンで、時速30km程。

全長は37m程で高さ20mと、ちょっとした建物並の大きさで収容人数は300名である。非常に強固な外殻と、高性能なセンサーを持ち、多少の打撃にはビクともしない頑丈な構造である。

スター・ウォーズ作中に登場するサンドクローラーは、元々太古のタトゥイーン開拓を目指した移民達によって持ち込まれた。強力な鉱物探知センサーを持ち、過酷なタトゥイーンの環境にあっても砂嵐で吹き飛ばされる事も無く、惑星全土の鉱脈を探り当てるはずであった。

しかしタトゥイーンは有益な鉱物埋蔵量が絶望的な少なさであることが判ると、次第に入植者達は鉱山経営を諦め、他の惑星系へと散って行き、惑星を脱出する資金のない一部が残り、交易の中継地点を維持して今日のタトゥイーンの姿になっていった。

この過程において、サンドクローラーは砂漠の至る所に遺棄され、その単純で頑丈な構造から壊れる事も無く、埃を被るに任せる状態にあった。そしてこの遺物に目を付けたのが、この砂漠しかない星に元々住んでいた小柄なヒューマノイドのジャワズ(ジャワ族)である。

小さな体を寄せ合い、過酷な環境下で絶えず絶滅の危機に面し、また凶暴で野蛮なサンドピープル(初期の入植者の末裔であるという説がある)の襲撃に怯えるジャワズ達にとって、この「巨大な鉄で出来た洞穴」は、実に快適で素晴らしい生活を与えた。このためジャワズ達はこのサンドクローラーを良く研究し、それを使いこなすまでに順応したのである。基本的に一つのサンドクローラーには1つのジャワズが氏族単位で住み、多数の氏族が多数のサンドクローラーでタトゥイーン全土を走り回る。

サンドクローラーとジャワズ達の関係はこうして始まるが、元来機械装置であるサンドクローラーはいくら故障が少ないとはいえいずれ壊れる事がある。ジャワズ達はサンドクローラーを直すために次第に機械技術を習得し、その材料(屑鉄や遺棄された機械部品)集めに砂漠を行き交うようになり、その過程で砂漠には落ちていない食糧や部品を入手したり、都市に住む入植者達から様々な物資を購入する資金を稼ぐ意味で都市郊外の分水農場の農夫等と交易する術を学んだ。

そして分水農場の農夫が欲しがるドロイド等を砂漠で見付けて来ては修理して売り込むようになった。またサンドクローラーに搭載された強力な鉱物資源探査用のセンサー類は砂漠で屑鉄を拾い集めるのに実に役立った。

ジャワズ達は、このサンドクローラーで砂漠の交易を続ける時代が永遠に続くと信じている。しかし老朽化したサンドクローラーはしばしば故障するため、ジャワズ達は応急処置を繰り返しながら動かし続け、サンドクローラーはその適当な修理で動いている。

関連項目

テンプレート:スター・ウォーズ・シリーズen:List of Star Wars air, aquatic, and ground vehicles#Sandcrawler