サキシトキシン
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テンプレート:Chembox サキシトキシン(テンプレート:Lang-en-short、STX)は、主にアレクサンドリウム属(テンプレート:Snamei など)の赤潮を形成する有毒渦鞭毛藻がつくる麻痺性毒物の一種。その藻類を食べることで、通常は毒を持たない貝類などが毒化することがある。また、水の華を形成するシアノバクテリア (テンプレート:Snamei) や淡水性ラン藻 (テンプレート:Snamei) などが生産するシアノトキシンの一種であるが、生合成経路は未解明である[1][2]。
サキシトキシンは1962年に北米産の二枚貝の学名にちなみ命名され[3]、1975年にSchantzら[4]、Rapoportら[5]によって、X線結晶構造解析により構造決定された。サキシトキシンには約30種の同族体が存在する。
主な保有生物
テトロドトキシンと共にフグ毒の成分のひとつ。フグのほか麻痺性貝毒の代表的な成分で主に二枚貝のムラサキイガイ、マガキ、アサリ、ホタテガイなどの中腸腺に蓄積される事がある。また、房総半島以南の磯周りに普通に分布するオウギガニ科のカニは筋肉に蓄積することがある。パナマ産のヤドクカエルの一種 (テンプレート:Snamei) も保有することが報告されている[6]。
毒性
テトロドトキシンと同様に神経などのNa+チャネルを阻害し、麻痺や、重度の場合には呼吸困難を引き起こし、最終的には呼吸麻痺で死に至る。有効な治療法は確立されていない。
臨床応用
テトロドトキシンと同様の薬理作用を有する事から麻酔薬として用いる。特に、長期間の鎮痛効果が期待されている。
関連法規
化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律で特定物質に指定されており製造、使用、所持などが厳しく規制されている。
脚注
関連項目
外部リンク
- フグ毒について 東北大学大学院農学研究科
- 生物毒とは 福岡大学理学部化学科
- オウギガニ科有毒ガニが保有する麻ひ性貝毒関連未知成分の分離・同定
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- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ Landsberg JH, 2002. The effects of harmful algal blooms on aquatic organisms. Reviews in Fisheries Science, 10(2): 113–390.
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ 両生類の毒 東北大学大学院農学研究科・農学部
- ↑ 麻痺性貝毒の除去方法及びそれに用いる微生物