サイクル (単位)
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本来は、波や振動など周期的な現象の回数を数える単位である。SIでは無次元数として単位なしで表す。しかし、いくつかの派生単位を単にサイクルと呼ぶことがある。
サイクル毎秒
サイクルを使えば、周波数はサイクル毎秒 (cycle per second) で表され、記号はc/sやcpsを使う。ただし、これを単にサイクルと呼ぶことがあり、記号もcを使うことがある。
サイクル毎秒(サイクル)は、1960年に国際度量衡総会が制定したSIには採用されず、同じ量を表すヘルツ (Hz) を使うようになった。
日本の計量法では、1995年9月30日まで使用が認められていた。単位名は「サイクル又はサイクル毎秒」、単位記号は「c、∼又はc/s」だった。
サイクル毎分 (c/min, cpm)、サイクル毎時 (c/h, cph) も使われる。SIに対応する単位はなく、換算が必要である。文脈によってはこれらも単にサイクルと呼ばれることもある。
SI接頭辞を付けキロサイクル毎秒 (kc/s, kcps, kc)、メガサイクル毎秒 (Mc/s, Mcps, Mc)、テラサイクル毎秒 (Tc/s, Tcps, Tc) 等も使われる。それぞれSIのキロヘルツ、メガヘルツ、ギガヘルツと同じである。また俗な用法として、ギガヘルツで動作する電子回路のはしりの頃、キロメガサイクルという語が見られた[1]。
cpsは、カウント毎秒、キャラクター毎秒の記号としても使われるので、混同しやすい。
サイクル毎ミリメートル
空間周波数の単位としては、サイクル毎ミリメートルを単にサイクルと呼ぶことがある。SIでは毎ミリメートル (/mm, mm−1) で表す。