コルネリウス氏族
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コルネリウス氏族 (gens Cornelia) は、古代ローマの氏族の一つ。パトリキ系の氏族で、共和政期ローマにおいて多くの有力者を輩出した。女性形はコルネリアでコルネリウス氏族の娘はこの名で呼ばれた。
コルネリウス氏族は有力な氏族であり多くの有力な家族を持っていた。特に共和政中期から末期にかけてはスキピオ、キンナ、スッラといういずれもコルネリウスの氏族名を持つ家族がローマの政治の中心を担っていた。この他に有力であった家族としてドラベッラがある。
コルネリウス氏族は他の氏族同様解放奴隷やクリエンテスにも自らの氏族名を与えており、帝政期の歴史家コルネリウス・タキトゥスもこうした傍流に属したと考えられる。