クノッソス
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クノッソス (Κνωσός、Knossos、Knossus、Cnossus、Gnossus)はギリシャのクレタ島にある青銅時代最大の遺跡。ミノア文明下で、儀式や政治の中心であったと考えられている。100平方メートル以上もある、後のミケーネ文明のものを遥かに凌ぐ規模を持つこの宮殿の最大の特徴は何よりも中央広場で、この広場とそれを囲むようにして重要な施設が配置されている宮殿の構造は、高度な官僚機構と強い王権の存在を示している。また、巨大な倉庫を備えていたのも重要な点で、ここから宮殿が支配領域内の物資を集積して再分配する機能を持っていたと考えられている。
紀元前1200年頃からギリシャ本土のミケーネ文明による侵略を受けて急激に衰退したが、致命的な破壊をもたらしたのはその後のサントリーニ島の噴火であるとも考えられている。
1900年にイギリスの考古学者サー・アーサー・エヴァンズによって発掘された。このとき、宮殿の遺構と共に線文字Aと線文字Bの両方を記した粘土板が出土した。クノッソス宮殿から出土した物は、大部分がイラクリオン市内にある考古学博物館に保存されていて、実際に発掘された場所には、複製品がある。
クノッソス宮殿は、ミノタウロス伝説でも知られている。実際、この入り組んだ構造をもつ宮殿の壁という壁にはラブリュスと呼ばれる双頭斧が彫刻されており、まさしくラビリンスの語源に相応しいと言える。
交通
- イラクリオン市内からバス