関東鉄道キハ2400形気動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(キハ2400形から転送)
関東鉄道キハ2400形気動車(かんとうてつどうキハ2400がたきどうしゃ)は、関東鉄道の通勤型気動車。
2004年(平成16年)12月23日、1次車2両が導入された。現在は6両が在籍している。新潟鐵工所が製造を担当。
概要
2004年12月23日より運用開始。新潟鐵工所製造のため、新潟県中越地震の影響で導入が遅れていた。
基本仕様は、キハ2200形に準ずる。キハ2300形で導入した電気指令式ブレーキや変速機自動切換えなどを引き続き採用し、キハ2300形の両運転台仕様となった。
2次車以降では、化粧板の模様、乗務員室仕切など細かな面で変更がみられる。
主に水海道-下館間の単線区間で運用されるが、守谷から先、つくばエクスプレスを利用する乗客の便宜を図るため、守谷-水海道間の複線区間に直通する運用もある。普通・快速列車問わず幅広く運用されている。
単線区間用車両であることから、新製時よりワンマン運転に対応しているが、キハ2200形には設置されていない駅名案内LED装置が各ドア上部に設置されている。
快速運転には、1次車が対応していなかったが、列車種別装置新設などの改造により全車両対応となった。
諸元
- 旅客定員(名) 137(着席45)名
- 車両重量(t) 32.5
- 主要寸法(mm) 最大長20000×最大幅2850×最大高3943(床面高さ1140mm)
- 機関 DMF-13HZディーゼル機関 出力242.7kw/2000min-1(330ps/2000rpm)
- 総排気量12.7l 最大トルク1.41kN・m/1300min-1(144kgf・m/1300rpm)
- 変速機 TACN-22-1607C形3要素1段液体変速機
- 湿式多板式クラッチによる常時噛合方式 減速比:1速1.469/2速1.029
- 制御:CCS方式(変速一段 直結2段) 変直切り替え:全自動
- 営業最高速度 90km/h
- 設計最高速度 95km/h
- 台車 空気ばね式ボルスタレス台車(NP128D形 NP128T形) 固定軸距2100mm
- 電気連結器 KE93形+KE53形
- 戸閉装置 DP-45BM形ベルト駆動式両開き ・TK103A片開き
- 制御方式 横軸式カムマスコン
- ブレーキ 常用:応荷重装置つき電気指令式ブレーキ 保安:電気指令ブレーキ
ワンマン装置
- ワンマン放送:音声合成装置(スタンドマイクつき)
- 整理券発行機
- 運賃箱
- 運賃表示機
- ワンマン戸開閉スイッチ
- ドア開閉予告チャイム
サービス設備
編成
- 1次車:2401-2402
- 改造により快速運転対応
- 2次車:2403-2404
- 車内化粧板変更(白色→薄茶色柄入り)
- 製造時より快速運転対応
- 3次車:2405-2406
- 運転状況記録装置、防護無線のバックアップ電源の新設
- 点字標記の設置
- 乗降口の色を黄色に変更
- 製造時より快速運転対応
- 乗務員室仕切の変更