ガバラ
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ガバラ (Gabara) は怪獣映画『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』等に登場した架空の怪獣。別名「凶悪怪獣」。
概要
カエルが突然変異したという設定だが、小さな頭部や長い首、直立2足歩行、実際のカエルにはない爪や牙、角、耳、たてがみを備えている等の特徴をもっており、体表のイボと尾がない点を除けば、カエルの要素は残っていない。
登場作品
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969年)
- このほか特撮テレビ番組『行け!ゴッドマン』、『行け! グリーンマン』にも登場した。
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』のガバラ
- 身長:53メートル
- 体重:2万3千トン
ガマガエルが核爆発の影響を受けて巨大化した怪獣。ゴジラには敵わないため、いつもミニラをいじめている。手から流す電流が武器。ゴジラの教育を受けたミニラに戦いを挑むも、一郎とミニラの作戦によって敗北。直後にゴジラに対して不意打ちを仕掛けるが、背負い投げを喰らって退散した。
- スーツアクターは覚幸泰彦。これが初の着ぐるみ怪獣役となる[1]。
- デザイン・頭部造形は利光貞三、胴体は八木寛寿、八木康栄による。頭の角が、同じ利光によるキングギドラと共通した形状となっている。造形物はのちにTV番組『行け! グリーンマン』にも流用されている。
- 当初名前は「ゲバラ」だったが、同年に映画『ゲバラ!』が公開されたことを受けて変更された[1]。
『行け!ゴッドマン』のガバラ
ウシガエルが核実験の影響によって巨大化した怪獣(本来の設定はガマガエル)。口から毒ガスらしき物を吐くが、風で吹き散らされ、ゴッドマンにはほとんど命中しなかった。ブルドーザーの運転手や子供達を襲い、ゴッドマンと月曜日から金曜日まで無言で殴り合い、ゴッドスパークで倒される。ゴッドマンに登場した怪獣としては珍しく、セットを壊している(家一軒のみ)。
- 本編開始時には、ウシガエルが核実験で変異するシーンが毎回流される。
『行け! グリーンマン』のガバラ
「グリーンマン対ガバラ その1 - その3」に登場。近所の庭に出現して子どもたちを食べる。グリーンマンと格闘するが、ファイヤーファインディングで気絶した間に腹の子どもを取り出され、手榴弾で抵抗したがグリーンマンブレスターで倒された。
- 着ぐるみは前2作でも用いられたものの流用だが、眼は瞳の無い白目である。