カカドゥ国立公園
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テンプレート:Infobox カカドゥ国立公園(Kakadu National Park)はノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つ。ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている。40万年以上前から人が住んだ形跡があり、洞窟壁画が残されている、文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園である。
概要
この公園の名前になっているカカドゥの名前はガグジュと呼ばれるアボリジニの方言の一つである。現在ではこの方言を話す民族集団は消滅したが、この民族集団の子孫は現在でもカカドゥに住んでいる。
公園内の気候は、大きく分けて雨期と乾期の二つに分かれる。雨期(10月 - 4月)は観光が不可能になるが、乾期(5月 - 9月)には可能になる。また特に先住民であるビニンジ、ムングイと呼ばれるアボリジニはこの公園における季節を以下の6つに分けている。
- グヌメレン(Gunumeleng) - 10月中旬から12月下旬。モンスーン季節の前期。気候は暑く午後に雷を伴った嵐が吹く。
- グジューグ(Gudjewg) - 1月から3月。モンスーンの季節。雷を伴った嵐が吹き多雨。洪水が起こる。この時期における温度と湿気は生物の育成に不可欠である。
- バンガレン(Banggerreng) - 4月。 洪水が起こり、強い風が草をなぎ倒す。
- イェッゲ(Yegge) - 5月から6月中旬。湿度は低く気候的には涼しい。アボリジニの人々は「国をきれいにする」ため一部の土地を焼き払い放牧を開始する。
- ワールゲン(Wurrgeng) - 6月中旬から8月中旬。比較的寒い時期で気候も乾燥している。小川の水はなくなり、氾濫が止まる。
- ガールン(Gurrung) - 8月中旬から10月中旬。暑く乾燥した季節。
また、この地域はアボリジニの文化と密接に関連した地域であるため、この公園は自然を見せるだけでなく、アボリジニの文化にも触れることの出来るユニークな国立公園でもある。独特の自然景観を持つイエロー・ウォーター・ビラボン(上部の写真)のみでなく公園内にはアボリジニの岩壁画などを見ることが出来る。
岩壁画
アボリジニの描いた壁画が、このカカドゥ公園内に3000以上発見されている。描かれた絵は、時代によってモチーフ・技法が異なっているが、中でも有名なのは、レントゲン技法で描かれた壁画である。
レントゲン技法で描かれたものは、主に紀元前5000年前のもので、肺魚やウミガメの骨格や内臓が表現されている。
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。テンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/coreテンプレート:世界遺産基準/core
出典
関連項目
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