オーシャンアロー (船舶)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーシャンアローは、熊本フェリーと運輸施設整備事業団の発注により建造されたカーフェリー。超細長双胴船と呼ばれる船型を採用した高速の双胴船である。建造は石川島播磨重工業(現・IHI)。1998年4月に就航し、有明海を横断する熊本港-島原港の航路を従来フェリーの半分の所要時間(約30分)で結んでいる。
経緯
本船の船型は石川島播磨重工業と東京大学船舶海洋工学科宮田秀明教授のグループが共同で開発した双胴船の一種、造波抵抗低減のため各船体を細長くした超細長双胴船(SSTH:Super Slender Twin Hull)であり、燃費効率が高いなどのメリットがある。以下のように段階的に進歩している。
- 30m の旅客船、とらいでんと (Trident)
- 70m のカーフェリー、オーシャンアロー (Ocean Arrow)
主要目
- 総トン数 - 1687トン
- 全長 - 72.1m
- 全幅 - 12.9m
- 主機関 - MTU社製ディーゼルエンジン MTU16V595 TE70L 出力5338PS×2基
- 推進器 - 2軸 固定ピッチスクリュー
- 最高速力 - 31.3ノット
- 航海速力 - 30ノット (55.56 km/h)
- 航続距離 - 950海里 (1759.4 km)
- 旅客 - 430人
- 車両 - 乗用車51台またはバス9台
- オーシャンアロー船内.JPG
船内
外部リンク
- 豪華高速カーフェリー オーシャンアロー
- 超細長双胴船SSTH(1988-1994) - 閉鎖。(2003年2月17日時点のアーカイブ)
- 海を翔ける!フォーマット
- オーシャン・アロー