オランダ銀行
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テンプレート:Infobox Central bank オランダ銀行(De Nederlandsche Bank、DNB)とは、オランダの中央銀行で、欧州中央銀行制度を構成する銀行のひとつ。設立は1814年。オランダ銀行はオランダのABNアムロ銀行を指すこともあり、オランダ中央銀行とも表記される。
経緯
1998年5月2日、欧州連合に加盟する11か国が1999年1月1日をもって経済通貨同盟へ移行することを決定。この移行国にオランダも含まれており、1998年6月1日にオランダ銀行、ドイツ連邦銀行が欧州中央銀行制度に組み込まれた。同日、「1998年オランダ銀行法」が発効され、約185年におよぶオランダ銀行の歴史は新たな局面へと入り、1999年1月1日よりユーロが導入された。
役割
それまでの1948年オランダ銀行法にかわって「1998年オランダ銀行法」では、以下の役割を果たすことが定められている。
- 欧州中央銀行制度の枠組みにおいて欧州連合の金融政策を実行し、それに貢献する。物価安定を目的とし、その目的を損なうことなく欧州連合の経済政策を支える。
- 外貨準備の維持、外国為替操作の実行を管理する。
- 統計資料の収集と作成を行う。
- 資金決済の円滑化を促進し、資金循環を取り計らう。
- 国内金融業の監督を行う。
- 王法に従い、公共の利益に寄与する。