おりものシート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おりものシート(英語ではpantiliner)とは、女性がパンティーのクロッチ部(股部)に着けて使用する、下り物(おりもの)専用の生理処理用品のこと。下り物による不快感やパンティーの汚れを防ぐために使用する。パンティーライナー(あるいは単にライナー)とも呼ぶ。
月経時に使用するナプキンと比べ小さく薄く出来ており、蒸れや違和感が少ない様に工夫されている。日本では1988年(昭和63年)に小林製薬が「サラサーティ」を発売したのが最初。
思春期の初潮発生時は初潮の数ヶ月前より下り物が増大するため[1]、ナプキンを使い始めるよりおりものシートを使い始める方が数ヶ月早くなる。
使用時は汚れの程度にかかわらず、こまめに取り替えることが重要である。長時間使い続けることは非特異性膣炎や外陰部のかぶれの原因になることがあるので注意が必要。使用済みのおりものシートは、ナプキン同様に廃棄する。
現在では、大きさが異なる製品や香りが付いた製品、色が付いた製品等が市販されている。Tバックショーツ用タイプもある。
また、月経の終わりかけや尿漏れ対策として使用している女性も多いが、おりものシートの機能性を考えるとその場合、ナプキンや尿吸収パッドを使用するほうが望ましいとされる。
なお、使い捨て以外に、布製のものも販売されている。