M11 (天体)

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M11
星座たて座
観測データ
種別散開星団
赤経 (RA, α) 18 h 51.1 m (J2000.0)
赤緯 (Dec, δ) -06°16' (J2000.0)
距離 5,540 光年
視等級 +6.3
視直径 12'
物理的性質
直径 20 光年
その他の名称

NGC 6705
Wild Duck Cluster
野鴨星団[1]

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M11 (NGC6705) はたて座にある散開星団。距離は約5,500光年1681年にドイツのゴットフリート・キルヒによって発見された。キルヒは「不明瞭な光斑」と表現している。(『Philosphical Transactions』347号 p.390)初めて星団であることを発見したのは、ダーラムである。シャルル・メシエは「非常に多くの星が集まっている。良い器械ならこれが見えるが、私の(口径)3フィート望遠鏡では彗星のようで、星団の中には微かな光が混じり合っているようである」と記している。たて座β星の南東約1.9°に位置する。

M11 は散開星団の中ではかなり星が多く、コンパクトに密集した天体である。鴨が群れている様子に似ているとして、英語では the Wild Duck Cluster と呼ばれる。日本語でもこれを訳して野鴨星団と呼ばれる場合がある。野鴨が群れている様子にみたのはスミスである。このほか、爆発するクラッカーとか熱いガスを吹き出す噴火口とか、ダニとか海賊旗に形をたとえる人がいる。

M11の北西1にはおうし座RV型の脈動変光星として有名なたて座R星が輝いている。

双眼鏡ではぼんやりとした光の斑点が見える。口径5cm程度の望遠鏡から星が分離できる。星の光が扇形に見える。扇形のかなめの近くには8等星のサフラン色の星があり、そこから星がわき出しているように見える。このサフラン色の星は星団の仲間ではない。M11の周囲には幾つかの暗黒星雲がある。M11のすぐ南には、暗黒の切れ込みであるB318があり、さらにその南には暗い池のように見えるB112がある。

出典

  1. 夏の星雲・星団鹿角平天文台

関連項目

外部リンク

テンプレート:メシエ天体