龍円恵喜二
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龍円 恵喜二(りゅうえん えきじ、Ekiji Ryuen)は、日本の政治学者、帝京大学名誉教授、政治学博士。 専攻は政治過程論、政治変動論。
人物
九州大学を卒業後、マツダ自動車工業勤務を経てスウェーデン・ウプサラ大学政治学研究科修了(Ph.D、政治学)。 オスロ国際平和研究所リサーチ・フェローなど滞欧20年を経て、帝京大学法学部教授に就任。2005年、同大学名誉教授。
政治学者の傍ら、老年学・福祉国家論などにも取り組み、全国シルバー人材センター事業協会・評議員も務めている。
政治学者としては珍しいリアリストであり、温厚な人柄と歯切れのいい口調、学生に対する面倒見の良さで学生から親しまれた。
著書
単著
- The Model and Test of Environmental Politics: From Economic Externality to Political Externality, (Ekiji Ryuen, Almqvist & Wiksell International社刊, 1979)
- この本は、アメリカの73の大学図書館に所蔵されている。)
- 『福祉国家の病理――スウェーデン病の解明』(毎日新聞社[毎日選書], 213頁, 1981年)
- 『日本発展の活力』(毎日新聞社, 285頁, 1983年)
- 『日本政治変動論――うねりを起こす政治的中間層』(北樹出版, 230頁, 1994年)
- 『日本政治を動かす基本動因』(北樹出版, 152頁, 1996年)
- 『迫りくる政治ビッグバン』(北樹出版, 256頁, 1998年)
- 『日本政治過程論――役割・役者連関モデル』(北樹出版, 147頁, 1999年)
- 『国家行動の実態と動機――戦後国際政治史』(北樹出版, 196頁, 2000年)
- 『政治学原論――The Seven Political Actors』(北樹出版, 181頁, 2003年)
共著(老年学、まちづくり関係)
- 『社会経済環境の変化に対応したシルバー人材センター事業の進め方』(社団法人/全国シルバー人材センター事業協会, 36頁, 2007年)
- 『シルバー人材センターの機能強化・拡充の方向について』(社団法人/全国シルバー人材センター事業協会, 31頁, 2003年)
- 『スウェーデンにおける引退労働者の雇用・就業に関する意識とその対策に関する調査報告書』(社団法人/全国シルバー人材センター事業協会, 127頁, 1994年)
- 『新たな都市生活空間の創造』(北海道審議室、1985/8 )
- 『明日への論点』(北海道審議室、1986/3):「ヨーロッパ型高齢社会」龍円恵喜二
- 『Finding Jobing Life Worth Living: Japan’s model of active ageing---The case of Silver Human Resourcs Centre』(Teikyo Law Review、March, 2000, Teikyo University)
学会発表論文
- “The five factors deciding people’s political attitudes and political policy goals in Japan”
- (13頁, 単独(Ekiji Ryuen)発表, 1997年7月23日
- (ISPP (International Society of Political Psychology)The twentieth annual scientific meeting of ISPP,Krakow, Poland.)
- “Predisposition Decides Political Attitudes”
- 25頁, 単独(Ekiji Ryuen)発表, 1998年7月31日
- (The 14th World Congress of Sociology, in Montreal, Canada.)
- sociological abstracts に収録。登録番号AN:98S37720
- “Risk of Civil War, Riot and Revolution”
- 12頁, 単独(Ekiji Ryuen)発表, 1998年9月18日
- (Third Pan-European International Relation Conference in Vienna, Austria.)
- “Political Alienation in Japan”
- 単独(Ekiji Ryuen)発表, 2001年9月19-22日
- (Annual WAPOR(World Association of Public Opinion Research)Conference, Rome, Italy.)
- Proceedings of the 54th Annual WAPOR Conference (an electronic book) 所収
- “Toward an active ageing society: Japan’s experiment of SHRC(Silver Human Resources Centre)”
- 単独(Ekiji Ryuen)発表, 2002年7月11日
- (World congress of sociology, Brisbane, Australia.)
- “Identifying rank and file opinion leaders in politics”
- 11頁, 単独(Ekiji Ryuen)発表, 2003年9月18日
- (Annual Conference of WAPOR, Prague, the Czech Republic)
- "A Study of Political Dissatisfaction”
- 6頁, 単独(Ekiji Ryuen)発表, 2004年7月18日
- (ISPP, Lund, Sweden.)
論文的随想
- “働きながら子育て:少子化時代の女性たち(スウェーデンと日本)”
- (スウェーデン社会研究所・所報No.342 所収(2008.03.31発行)
- “福祉国家はラクじゃない”
- (スウェーデン社会研究所・所報No.334 所収(2006.03.31発行)