赤木剛憲
テンプレート:Pathnav 赤木 剛憲(あかぎ たけのり)は、井上雄彦の漫画作品およびそれを原作とするアニメ『SLAM DUNK(スラムダンク)』に登場する架空の人物。アニメでの声優は梁田清之、少年時代の声優は緒方恵美。
プロフィール
- 所属:湘北高等学校3年6組(高1時は1年1組在籍)
- 身長:197cm(高校1年は193cm)
- 体重:93kg (高校1年は88kg)
- 誕生日:5月10日[1]
- 背番号:4(中3)→10(1年)→8(2年)→4
- ポジション:センター(C)
- バッシュ:コンバースコンクエスト PRO-HI
- 備考:神奈川ベスト5
人物
湘北バスケ部主将。厳格かつ綺麗好きな性格であり、バスケ部問題児や堀田ら湘北の不良生徒ですら怖気づく風貌と力強さを持つ人物。その風貌から桜木からは「ゴリ」、宮城からは「ダンナ」と呼ばれ、湘北にとっては代えの利かない精神的大黒柱である。前述の事項は魚住や牧ら他校のライバルからも認知されている。普段は冷静沈着で礼儀正しいが、熱血漢でもあり、激高すると感情をあらわにする。晴子曰く「普段は優しいがバスケットのこととなると人が変わる」。緊張や自意識過剰により、精神的に不安定になり本来の力を発揮できなくなることもある。自分の顔にコンプレックスを抱えており、「ゴリラ」呼ばわりを容認してはいないのだが、自分から「ウホ」と叫ぶこともある。バスケ部員以外にも「ゲンコツのキャプテン」と呼ばれるほど指導は厳格であり、温和な木暮とのコンビは彩子に「湘北バスケ部名物アメとムチ」と呼ばれている。学業の成績は非常に優秀である。劇場版第4作では選手生命を断たれたイチローのために、彼を加えた練習試合をしてほしいという晴子の頼みをはじめは断ったものの、自身も海南戦で負った足の捻挫のことを思い、自ら安西に直談判して練習試合を実現させた。
木暮とは北村中学時代からのチームメイトであり[2]、全国制覇の夢を共に目指してきた無二の親友でもある。また、三井とは入部当初はライバル関係にあった。青田とは小学校からの幼馴染でライバルでもある。学校生活では教師からの信頼は厚く、クラスメイトや他の部の部員との関係も良好である様子。両親、妹の晴子の4人で暮らしている模様。住居は一軒家で、一家での食事や自主練習、インターハイ前の問題児軍団のための勉強合宿、また深沢体育大学の唐沢監督と杉山との面談といった家庭での状況も、主要人物の中で唯一描かれている。退場を繰り返していた桜木が、悩みを相談しようと夜更けに単身で訪問したこともある。また、彼の部屋にはカリーム・アブドゥル=ジャバーのポスターなど数多くのバスケットグッズがある。
バスケを非常に愛しており、小学生の頃から全国制覇の夢を持っている。青田曰く、当時から特別体がデカかったとのことで、小学6年生の時点で173cmの長身であった。地道な練習により自身の実力も確実につけてきたものの、チームメイトに恵まれずに埋もれてきた逸材。高校も強豪校には進学できなかったが、それでも弱小の湘北高で全国制覇の夢を持ち続け、そのために部員の多くが退部するほどの厳しい練習を課す。最終学年には強力なチームメイトを得て才能を開花させ、海南戦では前半途中で足を捻挫しながらも試合の最多得点となる33得点を記録[3]。予選から豊玉戦までの1試合平均で25.3得点・12.3リバウンド・4.0ブロックを記録して名実ともに県内No.1センターにのし上がった。その活躍ぶりは大学界No.1の名門である深沢体育大学の目にも留まり、実力は大学でもすぐに通用するセンターと評価され、インターハイでのベスト8入りを条件にスカウトされる。ベスト8入りはならずとも関係者はスカウトする予定だったようだが、赤木本人が辞退したのか大学側から断られたのかは不明のまま、結局推薦の話はなくなった様子。インターハイ終了後は引退して元々の志望校受験を目指すが、原作終了後の黒板漫画では引退後、バスケットがしたい思いのあまり、授業に集中できなかったり、成績が下降した様子。雑誌『Switch』の表紙では15番のユニフォームを着ていた。
プレイスタイル
「ゴール下のキングコング」の異名を持ち、体格を活かしたパワープレイを得意とする。自身のパワーを活かしてダンクを決める「ゴリラダンク[4]」のほか、相手のシュートをバレーボールのスパイクのようにブロックする「ハエタタキ」などの豪快なプレーでチームメイトを牽引する。木暮によると、「赤木の凄さは超パワフルなオフェンスよりも、むしろ鉄壁のディフェンスにあるという専門家も少なくない」とのことで、仙道は「湘北は彼の存在だけでベスト8くらいの力はあると思う」と評しており、河田雅史は「攻守両面において湘北の最重要人物」と評した。なお、高校入学当初はドリブルやフリースローが苦手で、かつてのチームメイトだった西川からも、「デカいだけで下手だから海南にも翔陽にも入れなかった」と言われたが、2年生時のインターハイ予選陵南戦ではチームの負けが決定的な状況にあっても闘志を失わず魚住を抑え込む姿勢を高く評価された。その能力は県外の名門校でも高く評価されており、全国大会でマッチアップした豊玉の岩田も「大阪にここまでゴツいセンターはいない」と実力差を認めている。