森林公園検修区
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森林公園検修区(しんりんこうえんけんしゅうく)は、埼玉県比企郡滑川町にある東武鉄道の車両基地。東上線系統(東上線・越生線)の全車両が所属する。鉄道事業本部車両部所属。東上線森林公園駅に隣接する。
沿革
所属車両
- 8000系
- 幹線運用編成として2両・8両の各編成、ワンマン運転用編成として4両編成が配置されている。
- ワンマン運転対応車は小川町 - 寄居間と越生線で限定運用されているため、クハ8400形の貫通幌が撤去されている。両先頭車には2015年に開始予定の東武型ATS(TSP)からATCへ切り替え導入に備えて統合保安装置の新設工事が進められている。森林公園から寄居口や越生線への回送時に考慮したものであり、営業運転には使用されない。
- 8両編成は森林公園検修区のみに配置されている。
- 一部編成には秩父鉄道のATSが搭載されており、本線との車両の転配属や南栗橋工場の出入場の際に使用される。
- 2014年に81111F編成が東上線開業100周年記念としてセイジクリームに復刻塗装された。
- 9000系・9050系
- 10000系・10030系
- 10両・8両(10000系のみ)・6両(10030/10050系のみ)・4両(10030/10050系のみ)2両(10000系のみ)の各編成が在籍し、主に池袋 - 小川町間で運用される。
- 小川町 - 寄居間・越生線でワンマン運転が開始される以前は4両編成単独で越生線の運用につく事もあった。また、6両・4両の各編成が運用に就くこともあった。
- 6両・4両編成については本線との車両の転配属が比較的頻繁に行われている。
- 2両編成は2008年6月のダイヤ改正における東上線池袋発着列車全面10両編成化のために本線から転属してきたもので、常時8両編成に連結されている。
- 30000系
- 2011年1月に南栗橋車両管区から転入してきた6両編成・4両編成各1本(31601F・31401F)が所属し、この2本を合わせて10両編成が組まれている。地上のみ運用であることから本線時代に装備されていた運行表示器は撤去された。固定編成扱いのため通常は先頭に出ることのないクハ3660*とクハ3140*は前照灯や排障器などの撤去、転落防止幌の設置などが行われて現在両車はサハとなっていることで事実上の10両固定編成とされ2011年6月13日より営業運転を開始した。
- 2011年10月6日に31411Fが、2011年10月13日には31611Fが転属。01Fとほぼ同じ内容の工事が施行され、11月23日から営業運転を開始した。2013年12月現在は10両編成×8本(01F・03F・04F・05F・08F・10F・11F・15F)が配置されている。
- 50000系・50070系・50090系
その他、所属車両ではないが乗り入れの都合上東急5050系4000番台が留置されていることがある。
過去の配置車両
- 3000系
- 5000系・5050系
- 7300系・7800系
- 川越電車区からの移転で、当時あった8000系と共に配置された。東上線全線を担当したが、10000系の配置で7300系の全廃とともに、池袋 - 森林公園間の運用を廃止後は寄居口や越生線での運用に絞られた。7800系も1985年までに5070系への更新のため全廃となった。
- クエ7000形
- 救援車で、川越電車区からの移転時に7002が配置された。使用されること無く1978年に廃車された。
イベント
年に2回ほど、一般利用者を対象に検修区内の撮影会やグッズの販売を行うイベントが行われる。2004年、2006年には東上線クリスマスイベントとして開放された。 2011年11月には、一般の鉄道イベントとして開放した。当初3月に予定されていたが、東日本大震災の影響で延期されていた。 詳細は東武東上線ファミリーイベントを参照されたい。