本線 (青森市営バス)
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本線(ほんせん)とは、青森市営バスの路線の1つ。主として青森駅と東部営業所を結ぶ、青森市営バスの幹線と言える路線。
1969(昭和44)年頃から2000(平成12)年2月末まで「市内線」と呼ばれていたが、2000年3月東部営業所移転時の改正時に現在の呼び名に変更となった。
もともとは運行便数が最も多く、国道経由(後述)だけでもラッシュ時6分間隔、日中でも最大20分程度の間隔であったが、青森市市街地の南方への拡大により、採算が悪化。便数が激減している。
運行経路
- 国道(県病通り)経由
- 青森駅前 - (古川一丁目/新町一丁目) - 古川 - 県庁前 - 市役所前 - 堤橋 - 合浦町 - 南造道 - 県立中央病院通り - 県立中央病院前 - 自治研修所前 - 商業高校前 - 原別 - 野内橋 - 東部営業所
- ※主要目的地番号は、青森駅行きが”1”、東部営業所行きが”3”、県立中央病院前行きはなし。
- ※一部の便は県立中央病院前発着。
- 国道(沢田橋)経由
- 青森駅前 - (古川一丁目/新町一丁目) - 古川 - 県庁前 - 市役所前 - 堤橋 - 合浦町 - 造道(県道) - 沢田橋( - 県立中央病院前) - 商業高校前 - 原別 - 野内橋 - 東部営業所
- ※主要目的地番号は、青森駅行きが”1”、東部営業所行き、県立中央病院前行きはなし。
- 新町・南造道(県病前)経由
- 青森駅前 - 新町一丁目 - 県庁通り - 新町二丁目 - 市役所前 - 堤橋 - 合浦町 - 南造道 - 県立中央病院通り - 県立中央病院前 - 沢田橋 - 商業高校前 - 原別 - 野内橋 - 東部営業所
- ※主要目的地番号は、青森駅行きが”1”、東部営業所行きが”3”、県立中央病院前行きはなし。
- ※一部の便は県立中央病院前発着。
- 青柳・沢田橋経由…2013年10月1日から運休。代替として青森市市民バス青柳線が青森駅前-青柳橋-県立中央病院前で社会実験として運行開始。
- 青森駅前 - 新町一丁目 - 新町二丁目 - 本町五丁目 - 青柳橋 - 茶屋町 - 合浦町(市道) - 造道(県道) - 沢田橋( - 県立中央病院前) - 商業高校前 - 原別 - 野内橋 - 東部営業所
- ※:※主要目的地番号は、青森駅行きが”2”、東部営業所行き、県立中央病院前行きはなし。
- ※一部の便は県立中央病院前発着。
- 東バイパス(国道・八重田通り・八幡林)経由
- 青森駅前 - (古川一丁目/新町一丁目) - 古川 - 県庁前 - 市役所前 - 堤橋 - 合浦町 - 南造道 - 県立中央病院通り - 八重田通り - 後萢通り - 八幡林 - 小金沢 - 東部営業所
- ※主要目的地番号は、青森駅行きが”1”、東部営業所行きはなし。
- 東バイパス(国道・八重田通り・東高校前)経由
- 青森駅前 - (古川一丁目/新町一丁目) - 古川 - 県庁前 - 市役所前 - 堤橋 - 合浦町 - 南造道 - 県立中央病院通り - 八重田通り - 後萢通り - 平新田森越 - 東高校前 - 東高校通り - 原別 - 野内橋 - 東部営業所
- ※主要目的地番号は、青森駅行きが”1”、東部営業所行きはなし。
- 原別・平新田森越(国道・県病前)経由
- 青森駅前 - (古川一丁目/新町一丁目) - 古川 - 県庁前 - 市役所前 - 堤橋 - 合浦町 - 南造道 - 県立中央病院通り - 県立中央病院前 - 沢田橋 - 商業高校前 - 東高校通り - 東高校前 - 平新田森越 - 八幡林 - 小金沢 - 東部営業所
- ※主要目的地番号は、青森駅行きが”1”、東部営業所行きが”3”。
のりば
- 青森駅前 - 4番のりば(東バイパス経由・東高校前経由は3番のりば)
- 古川 - 6番のりば
沿革
- 1924年 - 篠原自動車部が青森駅前〜合浦公園前間で本線の運行を開始。
- 国道経由と大町経由の2系統(後に、終点は浪打駅前に改められた)。
- 1926年 - 青森市交通部に営業が譲渡される。
- 1927年11月14日 - 山の手線が運行を開始する(『青森市史』による。後の山の手経由本線にあたるとみられる)。
- 1932年8月15日 - 浜町線(浜町経由本線)が運行開始。
- 1958年9月8日 - 寺町線(寺町経由本線)が運行開始。
- 1962年〜1964年 - 本線に茶屋町経由、合浦経由、南栄町経由の系統が新設された。
- 1969年 - 次の4路線の名称が変更される(この時点ですでに「茶屋町経由」系統は廃止されている)。
- 本線 → 市内線
- 大町経由 → 本町経由
- 浜町経由 → 安方経由
- 寺町経由 → うとう橋経由
- その後、「南栄町経由」市内線は廃止され、新設された南佃線に吸収される(南佃線はやがて小柳線に統合される)。また、「安方経由」「合浦経由」は廃止。石森橋経由が新設される。
- 1979年 - 市内線に新町経由の系統が新設される。このころ、市内線に以下のような系統番号と系統名が用いられていた。
- 1番 - 国道経由
- 2番 - 本町経由
- 3番 - うとう橋経由
- 4番 - 山の手経由
- 5番 - 新町経由
- 6番 - 石森橋経由
- 1985年12月1日 - 市内線のうち、「うとう橋経由」系統が、造道(県道)・保健所前経由から県立中央病院前(県病)経由に改められる。「石森橋経由」系統が市民体育館前経由から市営競技場前経由に変更される。
- 1992年 - 市内線の「石森橋経由」「本町経由」「うとう橋経由」の系統が廃止。青柳経由系統が新設される。「新町経由」系統が、造道(県道)・保健所前経由から県立中央病院前(県病)経由に改められる。
- 2000年3月1日 - 東部営業所の青森市野内地区への移転により、路線が青森商業高校前(旧:東部営業所前)から新東部営業所前まで延長される。路線名が「市内線」から「本線」に改められる。「本線」に東バイパス経由、矢田前経由両系統が加えられる(両系統は以前から運行されていた「矢田線」の区間運行としての性格もあわせ持つ)。
- 2001年4月1日 - 「山の手経由」系統を廃止(廃止直前は東部発青森駅行日祝運休の1本のみ)。
- 2004年4月1日 - 「国道経由」系統の一部の便が「造道(県道)」・「保健所前」経由から「県立中央病院通り」経由に改められる。
- 2004年12月25日 - 「矢田前経由」の一部経路変更により矢田前を通らなくなることから原別・平新田森越経由と呼ばれるようになる。
- 2006年4月1日 - 「東バイパス経由」系統の一部が「八幡林」経由から「野内橋」・「東高校前」経由に改められる。
- 2013年10月1日 - 「青柳経由」系統はすべて運休となり、代替として、青森市市民バス青柳線が青森駅前-県立中央病院前で運行開始。また、八甲田丸発着の便を廃止。
営業係数
年度 | 国道 経由 |
新町 経由 |
青柳 経由 |
山の手 経由 |
新町経由 八甲田丸発着 |
東バイパス 経由 |
---|---|---|---|---|---|---|
1995(平成7) | 123.62円 | 108.43円 | 138.51円 | 95.82円 | 106.45円 | |
1996(平成8) | 127.70円 | 103.85円 | 133.17円 | 89.78円 | 111.39円 | |
1997(平成9) | 131.30円 | 100.31円 | 140.14円 | 105.87円 | 107.30円 | |
1998(平成10) | 133.59円 | 80.84円 | 141.38円 | 95.13円 | 100.33円 | |
1999(平成11) | 138.73円 | 98.80円 | 136.49円 | 85.90円 | 105.79円 | |
2000(平成12) | 140.21円 | 109.07円 | 127.18円 | 214.68円 | 107.21円 | |
2001(平成13) | 134.41円 | 109.78円 | 150.50円 | 109.99円 | 156.60円 |
参考文献
- 青森市交通部『市営バス60年のあゆみ』1986
- 青森市『広報あおもり』
他