曙ブレーキ工業
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曙ブレーキ工業株式会社(あけぼのブレーキこうぎょう、Akebono Brake Industry Company, Limited)は、日本の自動車部品メーカーである。
概要
1929年創業。主に自動車用ブレーキを中心に生産し、トヨタ、日産や米GMを中心に各完成車メーカーへの供給を行っている。ブレーキパッドの日本と米国市場のシェアは4割に達する。
2005年に筆頭株主であった米国の自動車部品メーカー・デルファイが供給先のGMの経営不振などのあおりを受けて保有株を全てトヨタに売却し[1]、現在はトヨタが筆頭株主となっている。またドイツの同業大手のロバート・ボッシュとも提携している。
自動車用のみならず、新幹線のブレーキライニングおよびキャリパーなど鉄道車両向けのブレーキも生産している。新幹線の非常用ブレーキは1964年開業以来、提供し続けており、非常に高いシェアを持つ。
「akebono」ブランドでモータースポーツへの部品供給も行っており、ホンダが製造するダウンヒル用マウンテンバイク「RN01」にも同社製の専用ディスクブレーキが搭載されていた(2013年現在市販はされていない)。また、2006年の日本GPからF1のマクラーレン・メルセデスへもブレーキシステム(キャリパーとマスターシリンダー)を供給している[2]。
かつてはtvkの『新車情報』『新車ファイル クルマのツボ』のスポンサーを長年務めていたが、現在は撤退している。
2014年現在の代表取締役社長である信元久隆(のぶもとひさたか)は同社の5代目の社長で、元宝塚で女優の麻実れいの夫である。
沿革
- 1929年(昭和4年) - 曙石綿工業所創設、ウーブンライニング、クラッチフェーシングの製造開始。
- 1936年(昭和11年) - 曙石綿工業株式会社に改組。
- 1960年(昭和35年) - 曙ブレーキ工業株式会社に社名変更。
- 1961年(昭和36年) - 株式を東京証券取引所市場第2部に上場。
- 1983年(昭和58年) - 株式を東京証券取引所市場第1部に指定。
脚注
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ 曙ブレーキの全保有株を売却=米デルファイ(2005年7月13日)
- ↑ 曙ブレーキがマクラーレンのオフィシャルサプライヤーに(2007年9月11日 オートギャラリーネット/ぶんか社)