ベニタケ科

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ベニタケ科(Russulaceae)はハラタケ目キノコ分類は若いとき半球型。古いものは中央が窪むものが多い。傘の縁は破れたり、反り返ったりするものがある。胞子紋は白色が多いが、黄土色のものもある。は中心性で下部が細くなっている。柄の内部は中空、髄質のものが多いが、中実のものもある。つぼつばはない。ひだは離生、又は垂生。は繊維状の菌糸ではなく、球状の細胞から成るためぼそぼそで、ちぎりやすい。いわゆる「縦に裂くことのできないキノコ」とはこうした組織構造をもつベニタケ科のキノコのことである。もちろん、縦に裂くことができないものは毒キノコであるという説は迷信であり、ベニタケ科には食用になるキノコと毒キノコの両方が含まれる。胞子は球状かやや楕円回転型で表面に模様がある。多くが菌根菌であるため人工栽培が困難であるのみならず、人工培地上での菌糸株の培養維持すらも難しいものが多い。ハラタケ目とされているが、マイタケに形態の似た木材腐朽菌であるミヤマトンビマイ科等とともにベニタケ目Russulales)とする説が提唱されている。

種類

  • ベニタケ属Russula(Pers.:Fr)Gray
    • ツギハギハツ節(Sect. Pelliculariae
    • シロハツモドキ節(Sect. Delicoarchaeae
    • シロハツ節(Sect. Plorantes
    • アカカバイロタケ節(Sect. Crassotunicatae
    • クロハツ節(Sect. Compactae
    • カレバハツ節(Sect. Pachycystides
    • ススケベニタケ節(Sect. Decolorantes
    • クサハツ節(Sect. Ingratae
    • ヤブレベニタケ節(Sect. Rigidae
    • ドクベニタケ節(Sect. Russula
  • チチタケ属Lactarius(DC.)Gray
    • ヒメシロチチタケ節(Sect. Panuoidei
    • チチタケ節(Sect. Dulces
    • クロチチタケ節(Sect. Plinthogali
    • ツチカブリ節(Sect. Albati
    • ヒメチチタケ節(Sect. Russulares
    • カラハツタケ節(Sect. Lactarius
    • ハツタケ節(Sect. Dapetes

参考文献

  • 池田良幸『北陸のきのこ図鑑』ISBN 4893790927