ヒメハジロ
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ヒメハジロ(姫羽白、学名:Bucephala albeola)は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種である。
分布
北アメリカ北部で繁殖し、冬季はアラスカ南部からアメリカ西部、南部に渡り越冬する。
日本では、まれな冬鳥として少数が渡来することがあり、北海道や岩手県、茨城県で記録されている[1]。
形態
全長32-39cm。翼開長54-61cm。日本に渡来した海ガモ類では、最小の種である。
雄成鳥の頭部は黒色で、光の具合によって緑色や青色、紫色の光沢が混じって見える。眼の後ろから後頭部にかけては白色。背中と外側肩羽は黒色で、胸から下尾筒にかけては白色である[1]。雌成鳥は、頭部が黒褐色で、頬に楕円の白斑がある。頸、胸、背中は黒褐色で、体の下面は灰褐色[1]。
嘴は灰青色で、足は白みがかった桃色。
生態
越冬時は、内湾、河口、大きな湖沼などに生息する。繁殖期は主に淡水域の湖沼や池の周囲に生息する。繁殖期に雄は、頭の羽毛をふくらましたり、頭を背に倒したりする求愛ディスプレイを行う。
食性は主に動物食。水中に潜って甲殻類や軟体動物を捕食する[1]。小さく「ガァ」「グルル」というふうに鳴く。日本ではまれな迷鳥なので、鳴き声を聞く機会は殆ど無い[1]。
繁殖形態は卵生。水辺近くの樹洞に営巣し、巣は繰り返し使用する。1腹8-9個の卵を産み、抱卵日数は30日である。
シブリー・アールキスト鳥類分類体系上の位置
画像
- Bucephala-albeola-010.jpg
ヒメハジロのメス
- Male Bufflehead taking off.jpg
飛び立とうとしているヒメハジロのオス
参考文献
- 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、151頁
- 『世界の動物|分類と飼育 ガンカモ目』、財団法人東京動物園協会、1980年、80頁
関連項目