ヒカル・ナカムラ
テンプレート:Infobox Chess player ヒカル・ナカムラ(中村 光、Hikaru Nakamura、1987年12月9日 - )はチェスのグランドマスター (GM) 。2005年・2009年の全米チェスチャンピオン。世界ランキングの最高位は6位(2012年3月)。レーティングの最高値は2774(2011年5月)。
プロフィール
1987年、大阪府枚方市で生まれる。父親が日本人で母親がアメリカ人のハーフ。2歳の時母親に連れられて渡米、義理の父親でスリランカ人FIDEマスターのスニル・ウィーラマントリの指導でチェスを始めた。
1995年、7歳で本格的なチェスのトーナメントに出場し始める。トーナメントに出るようになってわずか3年後、史上最年少記録となる10歳でアメリカ合衆国チェス連盟 (USCF) のナショナルマスターの座を獲得。
その後も勢いはとまらず、2001年にインターナショナルマスター (IM)、2003年にはGMの称号を獲得。当時ボビー・フィッシャーの保持していた記録を3ヶ月更新してアメリカ史上最年少のGMとなった。
日本チェス協会とは対立している。このため、日本チェス協会の公式戦にはエキシビションを含め、一切、拒否し、基本的に米国に活動拠点をおいている。
2004年にはリビアのトリポリで行われた世界チェス選手権でマイケル・アダムスを破るなどの活躍を見せ、2004年10月にFIDEが発表したイロレーティングでは2620ポイントをマーク。ナカムラはアメリカで3位、世界でも83位のプレーヤーとなった。
2004年11月から同年12月にかけてカリフォルニア州サンディエゴ行われた2005年度アメリカチェス選手権では5勝0敗4分というトップの成績で試合を終了。同ポイントだったアレグザンダー・ストリプンスキーとのプレーオフマッチにも2–0で勝利し、フィッシャーが1958年に記録した14歳に次ぐ16歳という若さで優勝を果たした。
チェスに関心を持つ人が少ない日本にあってもヒカル・ナカムラはその日本人らしい名前、並外れたチェスの棋力から報道の対象になっている。彼の活躍は、「ヒカルのチェス」として報道されることも多い。