ハードドライビン

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テンプレート:Infoboxハードドライビン』( HARD DRIVIN' )はアタリから発売されたアメリカゲームソフト。現在はミッドウェイが正式な権利を所有している。

1989年アーケード用のスーパーリアル・ドライビングシミュレーターとして発売された。

作品解説

ポリゴンによって描かれたコース、筐体にはクラッチ付4段マニュアルとフォースフィードバック付大径ハンドルが特徴。ハンドルは、パワーステアリングの装備されないものを想定しており、重い。

ゲームセンター用の筐体には1画面のものと3画面のものがある。

日本市場向けには、表示されるメッセージは直訳的な日本語に変更され、本作品のタイトルも画面上では「ハード ドライビイン」で、「コインをいれよ」などと表示される。ゲーム中のメッセージも「キーをまわせ」など、命令口調になっている。

もともとアメリカ製のゲームであるため、オリジナル版ではゲーム中の車両も右側通行であるが、日本向けバージョンでは左側通行に変更されている。ただし画面のグラフィックや視点は左ハンドルのままなこともあり、両者では運転感覚が微妙に異なる。また速度計や標識の単位も合わせてキロメートル毎時となっている。

システム

ゲーム開始は、コイン投入後にイグニッションキーを模したスタートスイッチで行う。 運転方法は4速MTと、ATが選択できた。ATの場合はいずれかのシフトポジションにシフトレバーを入れておかなければニュートラル扱いとなり、加速できない。

スタート直後、いきなり分かれ道が現れ選択を迫られる。一般道を模したスピードトラックと、360度空中ループ橋等のあるスタントトラックに分かれる。ここで躊躇すると、分岐点にある標識を「カン!」という小気味良い音とともになぎ倒し、牛に衝突し「モー」と言わせ、牛小屋に衝突することとなる。

まっすぐ行くとハイスピードなコーナリングをハンドルの反動に負けないようにねじ伏せながら、微妙なアクセルワークで駆け抜けるコースに、右に曲がればジャンプ跳ね橋や空中でループしている道路など、過去のゲームには無かった斬新なコースが味わえる。

クラッシュシーンにも独特の演出が施されている。走行中に対向車にぶつかったり、コースから外れて宙を舞ったりすれば、物悲しい危機的な音楽が流れ、今起こした事故を違う視点からリプレイ(日本語版では画面に“インスタント リープレー" と表示される)してくれる。このリプレイでの衝突シーンは完全弾性衝突を起こしている。

また、タイムエクステンド時には「ドーン」という重低音のインパクトある効果音が鳴る。

その他

  • チャンピオンシップラップの時、スピードトラック側には通行止めの看板が立っているが、それをなぎ倒してスピードトラックの方へ行く事ができる。しかも、それでシャドウカーに勝てば、ちゃんと勝った事になる。
  • 立体交差下とスタート地点の間の左側に細い道が直角に出ているが、この先を進んでいくと「DIP」と書かれた看板が3つある。この看板をなぎ倒してさらに進んでいくと、紺色の丸い広場があり、その真ん中に黄緑色の塔が立っている。
  • ハイスコア時の名前入力で、FUCKなどの忌避語を入力すると、表示される際に伏せ字になる。

移植作品・続編

  • 1990年 - Atari Lynxメガドライブに移植されている。発売元はテンゲン。MT(マニュアルシフト)を選択すると、ギアチェンジ時にコントローラによるクラッチ操作が必要となり、まさに「ハード」なドライビングを体験できた。
  • レースドライビン(1990年)前作のコースに加えて、短いサーキット風のコースと、「スーパースタントコース」が追加された。スーパースタントコースは、「垂直の壁でターン」「360度ループの頂点部だけ床がなくなっている」「長距離のジャンプ」など、さらに過激さを増す。車種もオープンカーやNASCAR風レーシングカーなどが追加されている。ジェネシス(海外版メガドライブ)に移植されており、日本でも発売予定とされていたが、後に中止となっている。なお、このジェネシス版では、表示能力の問題からガケ沿いを走り抜けるコースが、ジェットコースターのような「空中に浮いた一本道」となってしまっているなど、アーケード版のコースを完全再現したものではない。
  • 1993年に、Hard Drivin's Airborneが発売された。ハードやグラフィックデザインなどを踏襲しているが、自車は走行中に飛行機へ変態できるという奇抜な設定である。日本市場にはほとんど出回らなかった。
  • レースドライビン(レースドライビン・ア・ゴー! ゴー!)(1996年)セガサターンプレイステーションに移植。レースドライビンに、さらにスポーツカータイプや三輪軽トラックなど使用できる車種を追加、コースにテクスチャーマッピングを施した「リアルモード」を追加したもの。オリジナルのままの「アーケードモード」もある。プレイステーション版は「レースドライビン・ア・ゴーゴー」というタイトル。
  • 2006年 - プレイステーション2に移植され、「ゲーセンUSA ミッドウェイアーケードトレジャーズ」に収録されている。発売元はサクセス

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