スリークウォーター失踪
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テンプレート:Portal テンプレート:Infobox 「スリークウォーター失踪」(スリークウォーターしっそう、"テンプレート:En")は、イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルによる短編小説。シャーロック・ホームズシリーズの一つで、56ある短編小説のうち35番目に発表された作品である。イギリスの『ストランド・マガジン』1904年8月号、アメリカの『コリアーズ・ウィークリー』1904年11月26日号に発表。1905年発行の第3短編集『シャーロック・ホームズの帰還』(The Return of Sherlock Holmes) に収録された[1]。
あらすじ
ケンブリッジ大学の名スリークウォーター、ゴドフリー・ストーントンがオックスフォード大学とのラグビーの定期戦を前に突然失踪してしまった。
伯父のジェームズ卿の財産を狙った誘拐事件か、ストーントンが以前お金を支払っていたというアームストロング博士はこの事件にどう関わっているのか。
そして、ホームズの捜査は難航を極め、ストーントンの行方もつかめないまま、定期戦は行われてしまう。
事件の起こった時期について
正典には7年から8年ほど前(初出の1904年を基準とすると、1896年か1897年)の2月の事件と書かれているが、この当時(1890年代)のケンブリッジとオックスフォードのラグビーの定期戦は12月に行われていたという記録がある。研究家たちはこの事件が12月に起こったと考えるものが多い。
脚注
- ↑ ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』日暮雅通訳、河出書房新社、2002年、185頁