ジャイアントコーン (植物)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャイアントコーン (giant corn) は、トウモロコシの一品種である。種子が白く大きい。
特徴
一粒の大きさ(直径)が2cmくらいあるが、トウモロコシの房自体の大きさは普通のトウモロコシとあまり変わらない。軸が細い。甘みはあまりなく、ややボソボソした食感がする。
ペルー中南部ウルバンバ地方3000mの高地のごく限られた地域でのみ栽培され、遺伝子組み換え品種も存在しない。日本で栽培しようとしても、実は大きくならない[1]。
利用
主に南米のアンデス地方(ペルー・ボリビア・チリ)で食用とされる。現地ではチョクロ(choclo)と呼ばれている。スープに入れたり、肉料理などの添え物として用いられ、極めて庶民的な食材である。柔らかく融かしたチーズやヤホァ(サルサ)を付けて食べることも多い。アンデス地方の田舎では、保存食料とするために本種を軒先に干している。
日本では油で揚げ、塩をまぶしたものをおつまみとして食べることが多い。カシューナッツなどのナッツ類と混合し、おつまみ用のパックとしてスーパーマーケットなどで販売されている。また、爆裂種のトウモロコシではなく、本種が膨化によるポップコーンの原料として使用されることもある。